ホーム 02【遊びに行く】 クリエイター移住者夫婦が創った「ヘンケンマップ」が便利でおもしろい!

クリエイター移住者夫婦が創った「ヘンケンマップ」が便利でおもしろい!

OTONAMIEの記者をしていると、いろんなものをもらったり送られてきたりします。

パンや米、ボールペンやミニトマト専用ケースなどなど。

四日市ヘンケンマップ?
妙にデザイン性が高いマップが送られてきました・・。
個展のDMも同封されていたので、休みの日に遊びがてらヘンケンマップの経緯も聞きに行くことにした。

JR四日市駅から歩いてすぐのところにある侶居。
古民家をリノベーションしたギャラリー兼住居。

 

玄関を開けると、とてもお洒落な空間。
ヘンケンマップを作成したのは、東京から四日市に移住した日出夫妻とその仲間たち。
夫婦そろってフリーランスのクリエイター。
奥さんの日出秀美さんはインテリア系のデザイナー。
旦那さんの日出真司さんはグラフィックデザイナーであり、写真をつかった現代美術の作家でもある。

真司さんの作品「Dry Rhythm」。静物(貝や植物)などの写真を使った現代美術。
Dry Rhythmは伊勢和紙にプリントされているので、質感が柔らかく色の階調が美しい。

東京でキャリアがあるご夫妻。なぜ移住しようと思ったのでしょうか。

秀美さん:この古民家は大工だった祖父が建てた家で、アルミサッシがほとんど使われていません。空き家になっていたので何かできないかなと考えたのが移住のきっかけでした。あと、パソコンがあれば仕事ができるので、逆に東京にいる理由がないなって。

四日市で育ったUターン移住者である秀美さん。
しかし真司さんは東京の下町に育った、生粋の江戸っ子。
当初は暮らしの拠点を変えることに不安があったといいます。
しかし、実際に暮らしてみると・・、

日出真司さん

真司さん:地方にもクリエイティブな人が多くて、そんな方々と繋がっていくことがとても楽しいです。あと、食べ物が本当に美味しい。

そんな地域の人との繋がりを楽しむこと。
そして東京から四日市に遊びにくる友人に、ババっとまとめて日出夫妻のフィルターを通して地域の魅力を伝えるために、四日市ヘンケンマップを作成したといいます。

秀美さん:掘り下げて掘り下げて、これ、おもしろい!って思えること、あるじゃないですか。

夫婦で四日市の各所を巡り、魅了をひとつずつ見つけていった。
まるで宝探しをするみたいに。
制作は仲間に助けてもらいながら、一年以上かかった。

侶居では三重に縁のある現代美術作家の企画展を行っている。

秀美さん:いろいろな人と繋がっていくと、三重にも多くの現代美術の作家さんがいることがわかったんです。でもその多くの方は、三重で暮らしながら個展は都市部で行っていて。三重でももっと現代美術に触れる機会ができたらいいなと。あと、このスペースは地元クリエイターが集まる場所にしたいと思っています。

今回は四日市の作家、佐野洋平さんの「想像力の地図」の作品展が行われていました。
古民家に現代美術。とても相性のよい組み合わせ。
どのようなきっかけで今回の個展に繋がったのでしょうか。

真司さん:南景製陶園のリーフレット。イラストの線がとてもいいなと思ったのがきっかけです。

秀美さん:実はヘンケンマップのイラストも佐野さんに書いてもらいました。

楽しみながら繋がること。
それは地域の暮らしを愉しむ秘訣。

ギャラリーでは実際にその作品を購入することができる。
アート作品を買う、という習慣のない私にとって、イマイチその感覚がわからないと話すと、秀美さんはこう話してくれた。

日出秀美さん

秀美さん:私ね、むかし洗濯機が壊れて買いに行こうと思って。電気屋に向かう途中にギャラリーがあって。そこにあった作品に一目惚れして。家に着いたら洗濯機を買わずにその作品を買って帰ってきていたんです(笑)。

暮らしの中にアート作品があるのは、どんな感覚なのだろう。

秀美さん:んー、簡単に例えると、学生がロッカーにアイドルの写真とか貼るじゃないですか。それ観て「よし!がんばろう」ってなる感覚に近いというか。心のよりどころみたいな感じです。

なるほど。
なんだかちょっと分かるような。
気持ちを落ち着かせてくれたり、盛り上げてくれたりする作品に私も出会いたいと思った。

侶居を後にして、帰り道にヘンケンマップに掲載されているお店に行ってみた。

古い銀行の建物をリノベーションした、人気のスイーツ店、jouer du Tanblan。

スタイリッシュな雰囲気のお店には、次々とお客さんが入店。

津に生まれ育った私は、四日市の土地勘はなく、どこに行けば愉しめるのかあまり知らない。
なのでインターネットでいろいろと情報を探すが、「これ!」といった情報に辿り着くまで結構な時間がかかったりする(そもそもそれが理由でOTONAMIEを始めたわけですが・・)。

四日市ヘンケンマップには掲載店の詳細情報が載っていない。
でも、とても便利だ。
それは、地元のクリエイター目線でおすすめの店が絞って載っている点で、とても便利だと思う。
愉しみながら、町をキュレーションする。
それは友だちのため、自分のため、そして町のためにもなっている。
秀美さんが話してくれた次の言葉が印象的だった。

秀美さん:このマップをもって、実際にお店を巡ってくれている人がいるんです。なんかそれを知ったとき、とても嬉しくて。

地方には何もない。
そう言ってしまうのは簡単だけど、視点を変えれば見えてくる魅力がある。
いつもの町で宝探しをするように暮らすと、毎日が少しだけ “新しい毎日” に変わる。

 


 

侶居
四日市市朝日町1-13
tel 059-340-9172
hp http://www.studiorokyo.com
fb https://www.facebook.com/侶居-1718214924917962/

※ギャラリーにてヘンケンマップを配布中(数に限りあり)。
※佐野洋平 作品展「想像力の地図」は2019年2月23日(土)〜3月10日(日)まで開催中。12:00〜18:00、木・金定休。

 


 

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