皆さんこんにちは、働く女性を応援したいTOSHIです!三重県出身です。今回も、とっても素敵な女性を見つけました!!
しかもその方、顔も知らなかった時から、「どんな人かな?いつかお会いできたら」と思っていた人だったんですよ。
約400年の歴史がある、三重県津市の「村田紙店」をご紹介します。
紙もの好き、歴史ファン、特に藤堂家に関心のある人、働く女性、必見です!
|津、村田紙店。「どんな方がこれを?」国宝、高田本山専修寺の御朱印帳
私には、「いつかお会いしたいな」と思っていた人がいました。その後「国宝」になった、高田本山専修寺の、御朱印帳の記事を書かせていただいた時のことです。こちらの記事です。
[御朱印ガール・歴女歓迎!フトコロが深すぎる…品格&かわいい専修寺の御朱印帳]
どこに出しても恥ずかしくない御朱印帳。「どんな方がこれを作ったのだろう?」と思っていました。
そして、ある集まりで、「あそこに上品な、素敵な方がいるなあ」と思っていたら、その女性が私が取材した御朱印帳を作った人、しかも約400年の歴史がある、「村田紙店」の代表取締役でいらっしゃると知ってびっくり!!さっそくお店にうかがいました。
津市は三重県の県庁所在地。そして、世界一短い地名の街なのだそうです。
「津城跡(お城公園)」はこの近く。築城の名手・藤堂高虎が手がけた城だとか。帰りによってみたいですね。
あっ、あった!素敵な店構え。さすが老舗です。ピアノ教室もやっていらっしゃるんですね。
「世界の紙、1枚から販売」・・・老舗なのに、入りやすい感じです。
|津、村田紙店。藤堂家の家老がお店の前で!ご先祖は津城の◯◯だった
この方が、村田紙店の代表取締役でいらっしゃる武田真紀子さん。こちらのご子孫でもあります。
「寛永3年(1626)、津城京口門の前で紙屋を創業」とのことで、約400年の歴史があります。
ちなみに、織田信包(織田信長の弟)が創築した津城を、藤堂高虎が大規模な改修を行ったのが慶長16年(1611)ですから、大変なことですね。
――津城京口門の前で、約400前に創業されたということで、凄いですね。お店はずっとこちらにあるんですか?
武田さん:「はい、そうです」
――おおっ!!ロマンですね――。歴史ファンが喜ぶお話があれば。
武田さん:「これは明治元年(1868)の11月19日の写真です」
――約150年前ですね。
武田さん:「東征軍が津に凱旋し、京口門外に整列した時の記念写真で、当店の前で撮影されました。中央馬上の方は、総帥を務める、津城代家老藤堂仁右衛門髙泰です」
ーー藤堂高泰。藤堂家の家老が、凱旋した時、このお店の前で写真を撮ったんですか!
あとで調べたところ、この藤堂高泰という人、その後、銀行を創設して頭取になったそうです。2度びっくりでした。
武田さん:「うちの先祖は昔、紙、紙商品を、城におろしていました。津城の京口門の門番もしていたので、そのかわりに税金を免除されていた時期があったと伝えられています」
ーーうーん、歴史ですね。
|津、村田紙店。オンラインショップでは分からない「紙の手ざわり」
それにしても素敵なお店です。日本、世界の珍しい紙はもちろん、紙でできた商品も充実。
ーーオンラインショップはありますか?
武田さん:「今のところはないですね。インターネットもいいけれど、紙はさわってみないと分からない。ぜひお店に来ていただきたいです。さわっていただくのも大丈夫ですよ」
ーーなるほど!私も紙ものが大好きなんですが、紙の手ざわりまでは気がつきませんでした。布の手ざわりは分かりますけれど。
武田さん:「布は始末が大変だと思うんです。紙の魅力は、例えば、切って貼るだけ。紙の魅力を伝えたいです」
紙への思いが伝わってきます。でも皆さん、来店のさいは、お互いにマナーに気をつけましょうね。
|ネパールのヒマラヤの山中の紙も!「日本の魅力をアピールするために、何かを残したい」
日本はもちろん、本当にいろいろな国の紙、紙でできた商品があります。
イタリアの紙で作ったバッグ。このあざやかな大柄、なんだか凄くよく分かります。
紙でできた耳飾り。
押し花、書道、折り紙、切り絵、ちぎり絵などは、できあがった商品のほか、素材を買いにくる方も多く、作家さん達とのつながりもあるのだとか。
この2つはタイの紙。下のものは、本物の葉を漉き込んであります。
起毛させた紙、刺繡された紙・・・まるで紙の博物館、美術館のようです。
こちらの紙は、なんと、ネパールのヒマラヤの山中で漉かれた紙なんだそうです!!
紙でけっこう大きさがあるのに、もの凄く驚きました。誰かがこれをヒマラヤからおろしてきたから、この紙はここまで旅してこられたんでしょうねーー。
誰がヒマラヤからおろしたんでしょうか?いつかその人に、武田さんみたいに会えますかね!?そんなことまで思いましたよ。
こちらはネパールの、ゾウの柄の紙。ゾウさん好きな人にはたまりません。
武田さん:「主人の仕事の関係で、タイに3年いたことがあるんです。駐在でした」
ーー本当にバラエティ豊かな、素敵な紙がいっぱいで。でも日本の紙もいいですね。
武田さん:「その時、外から日本を見て、外からの日本を発見して、日本の魅力をアピールするために何かを残さないと、と強く思いました」
ーー分かります。
|ワークショップで「箱のリメイク」にチャレンジ!
こちらでは、紙を使った様々なワークショップにチャレンジできます。
うちわ、好きなビーズも入れられる万華鏡や、マイノート、御朱印帳(!)も選べますが、「マイボックス(箱のリメイク)」にチャレンジすることに。
ちなみに、基本的に、手ぶらで来られます。私も予約したので、箱は武田さんが用意してくださって、あとは貼るだけ。
武田さんは猫がお好きなんだそうで、いい猫の柄の紙をいくつかすすめられましたが、私は犬派なのです。
好みの、大柄の紙を探すことにしました。
うっ!!しびれる。やっぱり大柄が好きなんです。布だったら着てみたい。
おおーーっ、もはやプリンセスの域に達しているのでは!?照れるなあ。
プリンセスにするか、こちらにするかでもの凄く悩みました。
やっぱりプリンセスにチャレンジ。アクセントの紙も選べるんですよ。緑だとこんな感じ。これも切っていただいてあるので、貼るだけでした。
ううーん、ピンクにしようかなあ。アクセントで全然違いますね。これもとても迷いましたが、ピンクをチョイス。
続きはこちらで。落ち着く場所ですね!!
グランドピアノもあって、サロン感が半端ありません。
ーー「女子会にもよさそうですねーー!」
武田さん:「そうなのよ」
私は手先が器用ではないので心配していましたが、これも、あとは貼るだけなんです。
それでも、のりの量などが分からなくて不安・・・でも、武田さんが指導してくださるので安心でした。
|女子よ、乗り遅れるな!急げ、津の村田紙店へ!!
みるみるうちに完成!!いいじゃないですかーー。感激です。箱と素敵な紙で、気分はプリンセス。
武田さん:「よくできました」
ところで武田さん、笑顔の絶えない素敵な方。私のこの箱も、撮影のさい、いくつかお見せした写真も、「まあ、きれい」、「さすがね」とさりげなくよく褒めてくださるのです。
――それで、このマイボックスのワークショップの料金は、本当に、材料費込みで1人、500円なんですか?
武田さん:「(にっこり笑って)はい、500円ですよ」
――私が言っていいのか分からないんですが、値上げした方がいいと思います。
武田さん:「ほほほ」
再三、値上げを提案してしまいました。皆さんが行った時に、もし値段が変わっていたら私のせいかもしれなくて、ごめんね!
ちなみにピアノ教室は今、満員、女子よ、早く行かないと乗り遅れるかもしれないですよ!!とっても素敵なお店で、絶対、おすすめです。ありがとうございました!
村田紙店 https://www.kamimurata.com/
津市観光協会公式サイト http://www.tsukanko.jp/
※記事内のすべての情報は2019年2月のもので、料金を含むすべてのサービスは、予告なく変更になる場合があります。
「それでも東海は世界一」と愛してやまない、ほぼ食レポ出身のライター。三重県出身だが、最近三重のよさに目ざめた。某調理師専門学校の通信生。旅と食、人間の美がライフワークです。別名は竹井夙(たけいとし・「夙」の字は「しゅく」で変換可)。https://ameblo.jp/6104163/ 得意ジャンル:食レポ、旅行関係、人間の美の追求