ホーム 01【食べに行く】 日本を愛し、これからも鈴鹿で。ドミニクドゥーセの店リニューアルオープン

日本を愛し、これからも鈴鹿で。ドミニクドゥーセの店リニューアルオープン

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皆さんこんにちは!ほぼ食レポ出身のライター、TOSHIです。ちなみにフランス文学科卒です。

三重県鈴鹿市にも、ずっと日本、鈴鹿を愛し、「これからもフランスと日本の食の魅力を伝えたい」と願って行動し続けているフランス人がいます。

今回ご紹介するのは、鈴鹿のあの店、あの方。来日31年目のドミニクドゥーセさんが、12月7日(金)に「ドミニクドゥーセの店鈴鹿本店」をリニューアルオープン。その内覧会を取材させていただきました。

鈴鹿グルメ、パン好きだけでなく、食に興味あるすべての方、必見です!

鈴鹿グルメ。このパンが誰かの命を救ったかも…第1回F1日本グランプリ、来日

フランス・リジュー市で、牧場を営む両親のもとに生まれたドミニクドゥーセ(ドゥーセ・ドミニク・ジョン・モリス)さん。13歳の時に「パン職人になる!」と決意、学業とパン修業を両立させます。

17歳には、すでにパリのあらゆる店で経験を積み、19歳でパン・ケーキ組合に加入しました。

そして鈴鹿サーキットで第1回F1日本グランプリが開催された1987年、ドミニクさんは「HONDA」のオファーで鈴鹿サーキット「ブーランジュリー」のシェフとして来日したのです。

[サーキットにとって、ほとんどが外国人からなる関係者の食事をどうするかが大きな課題だった。

ドミニクさんは当時26歳。故郷で店を持とうと思っていた矢先の要請だった。F1関係者や日本人に自分のパンを食べてもらうことは魅力的な挑戦。しかもオートバイに興味があり、「スズカ」という地名にも親しみを感じていた。

サーキットはベーカリーレストラン「ブーランジュリー」を開いた。場所は、敷地内にある遊園地の真ん中だ。パンを焼くフランス人を見ようと人だかりができ、クロワッサンなどを求めてF1チームや海外の報道関係者が訪れた。3日間のレース期間は不眠不休。当初1年だった契約は5年に延長された]

「朝日新聞デジタル 『セナが愛したパン屋、鈴鹿に F1と来日し根づいた職人』より引用」
https://www.asahi.com/articles/ASL9Z433BL9ZONFB001.html

ヨーロッパで広がった最高峰自動車レースであるF1。関係者にとって、体調を整えられるかどうかは、時に命に関わることであったはず。そして、食は本当に命のもとです。

異国の地で、「体調が悪い。今すぐに帰りたいけど帰れないってなることってありますよね。でも、母国の食べ慣れたおいしい食べものがあれば、生き返ることもできるのです。

ドミニクさんの焼いたパンが、誰かの活躍を支えたことはもちろん、命を救ったことだってあったと思うのですよ。

鈴鹿グルメ。「フランスと日本の食の魅力を伝える」、ずーっと意欲的なドミニクさん

その後、ドミニクさんは31歳で独立、「ドミニクドゥーセの店」を鈴鹿にオープンさせます。TVチャンピオン(テレビ東京系)でパン職人選手権大会にて2連続優勝をしました。ちなみにこの番組、私も観ました。

そして鈴鹿本店でないところで、こちらのパンや商品を定期的に購入しているのですけれど、個人的に、ずっと感心しているのは、まず安定した味と値段、大きさ、日本のパン文化もとり入れていながら、本場の味やフランス人としての感覚を大事にしていらっしゃるであろうところです。

フランスではパンは主食で、菓子パンや惣菜パンって少ないんだそうです。これらは「日本のパン」だともいわれています。でもドミニクさんのお店では、そういう、いわば日本風にアレンジされたパンと、本場の味のパンの両方を楽しめる。

あと、フランス人でないと絶対にチョイスしないかもしれない商品もあって、私はそれを楽しみにしています。

例えば、私はドミニクさんのお店で、ほぼ初めて、メレンゲが主役のお菓子を食べました。

メレンゲとは卵白と砂糖とを固く泡立てたものなのですが、それをメインにして味わうお菓子は、私は香港でしか食べたことがありませんでした。

「本物のフランスを、本当の美味しさを届けたい」というのは、ドミニクさんの思いでもあるとか。

あと、ドミニクさんはずっと意欲的だと思います。日本のあちこちで、また国外でもいろいろなイベントに関わっていらっしゃるようです。

ドミニクさんの故郷、フランス・リジュー市にある「メゾンドミニクドゥーセ」は、今年の8月28日~9月1日に2回目となる「日本料理フェア」を開催しました。

「ドミニクドゥーセの店/Dominique Doucet」のFacebookには、こうありました。

「これからも『ドミニクドゥーセの店』は、フランスと日本の食の魅力をそれぞれのお店からお伝えしてまいります」

鈴鹿グルメ。「ドミニクさんの世界」!?ドミニクドゥーセの店鈴鹿本店のリニューアルオープン内覧会へ

そして今回の「ドミニクドゥーセの店鈴鹿本店」のリニューアルオープン。前述のように、その内覧会を取材させていただきました!

うわーーっ、すごーーい!!

種類豊富なパンや飲み物だけでなく、おいしそうなお惣菜、お菓子やジャム、サブレなどの焼き菓子、そして食材まで売っています!

ドミニクさんご本人の説明がありました。

まず、「力を入れている」のが、お惣菜です。

このおいしそうなお惣菜、なんと無添加、防腐剤は使っていません!!

そして、さすがにパンも種類豊富!!見たことがないパンも・・・。

皆さん、このトゲトゲのパン、気になりませんか?私はなりました。

まるで恐竜のようです。あのこんがりのトゲトゲ、食べてみたーーい!!

人気のカヌレ。

なんて美しいお菓子!ジャムもたくさん。

並べてある、全体的な見た目ももの凄くきれいなんですよ。

色のセンスも違うと思いませんか?

なんというか、こっくりとして鮮やか。目が覚めるような鮮やかさ。日本のお店にないような新鮮さを感じて、ワクワクします。

カルチャーショック。私がこういうものを初めて見た子供だったら、感動のあまり泣いてしまうかもしれません。

3色のシュークリームもリッチな感じ。私、シュークリーム好きなんです。

良質のオリーブオイルをはじめ、食材もいろいろありました。

アイヨリを発見。にんにくが入ったマヨネーズのようなソースですね。

こちらの「サブレココナッツ」はおいしいです。

ここまで見た私の感想は、「ここだけ別世界」という感じでしょうか。

「フランス風ではない、本当のフランスの味を」というのがドミニクさんのご意思のひとつだそうです。ただ、私見ですが、フランス人でありながら日本に長く住んでいる方ならではのお店かもしれない、と思いました。

フランスのお店って、個性豊かで面白くても、日本のようにいろいろなものが揃って一緒に買えて、便利なところがあまりないイメージが私にはあるのです。営業時間が限られていて、突然休んだりするし。日本のコンビニエンスストアにびっくりしているフランス人を見たことがあります。

フランスと日本のよさを知る人だからこそできた店。そして、本人の好みも入っているでしょうから、きっとここは、ドミニクさんの世界なのでしょうね。

「私はずっと鈴鹿にいます。よろしくお願いします」

その日、テラスもある2階のカフェで、いろいろおいしいものをいただきました。

1階のショップも素晴らしかったですが、2階はテラスもある素敵なカフェで、ちょうど晴れた日でした。こういう場所でおいしいものをいただきながら、ゆっくりできるなんてありがたいですね。2階のカフェもおすすめです。バイキング料理でパン食べ放題も楽しめるとのことです。

ドミニクさんの挨拶がありました。印象に残った言葉がいろいろあります。

ドミニクさん:「私はこういう店がしたかった。あきらめないのが私」

ドミニクさん:「薬屋さんでもパン売ってる。これは不思議。でもここは日本ですね」

ドミニクさん:「パン業界は厳しい面もあるけれど、ドリアを買いにきたからパンも買いたい。そういうお店に」

ドミニクさん:「私は健康に凄く気を遣っています。健康は口からです。うちの惣菜は防腐剤はいっさいなしです」

ドミニクさん:「『ドミニクさん、なぜ鈴鹿に?』とよく言われます。でも私は東京に行くつもりがない。鈴鹿で頑張りたい。私はずっと鈴鹿にいます。よろしくお願いします

その場には、31年前の来日したばかりのドミニクさんを知る人もいました。「私は日本語もほとんどできなかったし、◯◯さんは怖かったです」と本人の前でいう場面が微笑ましかったです。ドミニクさんは本当に日本が好きで、震災のさいもボランティアに行ったそうです。

20代で言葉もほとんど分からないのに鈴鹿に来て、栄養ドリンクを飲みながら懸命に働いたなんて。それから31年、今、どんな気持ちでいらっしゃるのでしょう。

ずっと前にテレビで拝見して、長い間、お店でパンをいただいてきました。その人が目の前にいるというのは初めての体験でしたが、不思議なことに、画面で見た時と、今日のご本人の印象は一貫して「パワフル」という一言につきました。ドミニクさん、皆さんのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。

参考「ドミニクドゥーセの店」http://www.dominique.co.jp/
「ドミニクドゥーセの店/Dominique Doucet‐Home|Facebook」
(「ドミニクドゥーセの店」本店のFacebookページ)
https://www.facebook.com/dominique.suzuka/

※記事内のすべての情報は2018年12月現在のもので、すべてのサービスは予告なく変更になる場合があります。

TOSHI

「それでも東海は世界一」と愛してやまない、ほぼ食レポ出身のライター。三重県出身だが、最近三重のよさに目ざめた。某調理師専門学校の通信生。旅と食、人間の美がライフワークです。別名は竹井夙(たけいとし・「夙」の字は「しゅく」で変換可)。https://ameblo.jp/6104163/ 得意ジャンル:食レポ、旅行関係、人間の美の追求

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