ホーム 01【食べに行く】 きくやのチャルメララーメンを絶景を眺めながら@九鬼

きくやのチャルメララーメンを絶景を眺めながら@九鬼

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ここは尾鷲市九鬼。

▲尾鷲の市街地から、この山を越えると九鬼がある。

津市からクルマで1時間ちょっと。

漁村にある老舗感満載のラーメン屋を訪ねた。
時刻は13:40。
ラーメン屋の営業時間を少し過ぎていた。

私:すみません。まだイケます?
店主:おっいいよ。二階上がって。

私は、この店からの眺めが好きだ。

こんなに海がキレイに見えるラーメン屋なんて、そうないと思う。

少し遅めの昼食。
チャーシュー麺大盛りを注文。

 

店内には小説と双眼鏡があった。

海を見ながら、のんびりと本を読む。ときどき双眼鏡で自然を覗く。なんかいいなー。
そんな思いに更けていたら、チャーシュー麺大盛りが到着。

お店は昼のみ営業。
店主のおっちゃんと話をしながら、一緒にラーメンを食べた。
この店にきたのは、今回が二度目だ。

味は屋台風。
私はこういう昔ながらの、少し甘い醤油ラーメンが好きだ。

店主:今日のはちょっと甘かった?
私:美味しいです。昔ながらのラーメンって感じがして。
店主:あっさりチャルメララーメンってとこだよ。脂っこいの、食えないからさ。
私:だしが効いてますね。
店主:利尻の近くから、昆布仕入れてっから。

店主のおっちゃんは移住者。
老舗感ある店構えだが、実はオープンしてまだ二年も経たない。
食事を終えて会計を済まし、店の外へ出た。
あらためて店を眺める。

▲よく見ると、暖簾に刺しているのは釣り竿。

私:この看板、古いですよね?
店主:ここの大家のお母さんが、むかし「きくや」って店をやってたみたいで。それで看板もらって。ちょうどいいやって。

私:バギー?
店主:九鬼でバギーとか釣り堀とかやりてーんだよ。外から来た人も遊べんじゃん。

おっちゃんと別れ、しばらく海を見ながら歩いていた。
この辺りは冬場、伊勢海老が捕れる。
おっちゃんはその時期になると、伊勢海老のヒゲで出汁を取ることもあるといっていた。

最初にこの店を訪れたのは、とある取材の帰りだった。
取材に同行してくれた人が「九鬼にラーメン屋ができたから会ってみる?」と紹介してくれた。
その時は夜だったので営業はしていなかった。
店主のおっちゃんは、九鬼と大阪で二拠点居住をする料理人と、海を眺めながら一杯やっていた。

▲店>道路>海、以上。
▲気持ちよさそう。ねこゴロ寝。

ここで流れている時間は、なんて贅沢なんだろう。
無駄なモノ、音、さらにはカードレールすらない。
そんなシンプルで美しい場所。
自然に抱かれて生きる人たち。

ポコポコと音をたて、漁船がゆっくりと通り過ぎた。

「帰りたくなくなるわ」
私は小さくつぶやいた。

 


 

らーめんきくや
三重県尾鷲市九鬼町117-22
※営業は昼のみ

 

yusuke.murayama

村山祐介。OTONAMIE代表。OTONA MASTER。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事

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