今年の開催日を知ったのは、つい1週間前。
「 五十鈴の森 クラフトフェア 」
そういえば、気になりながらも、まだ行ったことがなかったんだ。
開催日は、11月11日と12日の土日。
11月11日。私の37回目のバースデーの日ではないか!
フライヤーというよりも、インビテーションにさえ見える素敵な案内状。
その案内状には、クラフト・ワークショップ・フードの出展者の店名がずらり。
「ずっと使い続けてもらえるような、ずっと大切な想い出になるような、そんなモノと人との出会い」と。
あぁ・・・胸が高鳴る。
誕生日を素晴らしい日にするべく、当日の朝、伊勢まで車を走らせた。
会場は伊勢神宮内宮の近く、五十鈴(いすず)公園。
ここだ。
伊勢神宮に来ることは度々あるけれど、近くにこんな大きな公園があったんだ。
公園というより本当、森だ。大きな木々に覆われている。
早く全貌を見渡したい、知りたいのに、小道を歩み進んで行かないと、何が訪れるか分からない!このドキドキ感。
器やブローチなど、いくつかの素敵な作品を覗きながらも、このイベント、100以上の出展があるのだ。逸る気持ちが、マイペースな私を次へ次へと引っ張っていく。
素敵なお店が続々と・・。ワークショップもありました。
小道を抜けると、大きな池が現れて、ぱっと空が大きく見渡せる広場が。
ここは、ワークショップエリアみたい。
わぉ、キャンドルのお店だ!素敵・・・
キャンドルでできたオーナメント。
可愛い!こんなクリスマスツリーの解釈があっても素敵よね。
ドライフラワーや木の実が入った、楽しいキャンドル。
ソイワックスボタニカル これは、大豆(ソイ)からできたキャンドル。ススが出にくく空気を浄化してくれるみたい !?
ここでのワークショップは、1500円で、これより少し大きめのキャンドルを、自分でドライフラワーなど好きに組み合わせて作れるんだって!絶対、楽しそう。
眺めるだけでも、楽しい。
テントの空間も他のお店とは違って、真っ白なカーテンやドア、灯されているランプ、このキャンドルのお店の世界観が表されていて、とても素敵だった。この雰囲気には、何度も引き込まれてしまう!
この日、何回訪れても、ここはお客さんでいっぱいだったな。
この男性も、きっと目がハートになってたに違いない。
Twinky(ツインキー) http://twinky.littlestar.jp
ウエディングやお誕生日・記念日などのオーダーも承ってるそう。
わぉ、これまた素敵。
木の器。手に取ると、やさしい感触。
下の段に目をやると、この視界!
広がる落ち葉がとてもいい演出をしている!
でも、作為的になされたものではないのだ。たまたまそこにあるのだ。
この時期に、この場所で、開催することを決めた主催者が心憎い。
見事だ。
間違いなく目を惹く、これ。このかたち、鏡餅だ!
お店の方に伺うと、作ってみたら好評で、販売することになったみたい。
確か7,500円・・・だったかな。
発想のおもしろさに、このなめらかさ・・高額だけれども、一生ものだ。
これは買いではないでしょうか。
こんな魅力的な作品もあるのに、お店のお名前を確認しておらず・・・
ごめんなさい。気になった方は、この鏡餅の写真を手掛かりに、探してみて!
それか、来年是非このフェアに足を運んでみて!
こちらのブースは、鉄のフライパンなどの調理器。
奥にいる男性が、きっとカンッカンッカンッカンッと鉄を打って作られたものだろう。
男性のお客様が、熱心に話を聞いておられた。
やはり男子は好きだろうな、こういうアッツいの!
そして、この写真の色合いを見ても先ほどとは違って、自然とハードな男子色だ・・
それぞれの出展者のテントは、隣り合って連なってはいるけれど、各々から醸し出される雰囲気は全く異なり、独自の世界観が発せられている。単に扱っている作品が違うから、ではない。作り手の想いが、明確に定まっているのだ。その道を突き進み、極め、その人柄も含めて世界観が仕上がっているのだ。いろんな手段で自分を表現できていることを、とても羨ましく思う。
秋の木漏れ日が気持ちのいい、五十鈴公園。
とても大きな木・・・
そうだ、ここは伊勢神宮近くだ。
伊勢神宮内の樹齢何百年もある木、とまではいかないが、それでもかなり大きな木だ。
神宮内にある樹木に似た雰囲気を覚える。
でも、伊勢神宮の凜とした神聖な空気とは、また違う。
ここは、どちらかと言うと、おおらかで優しい空気に包まれている。
とても気持ちがいい。
朝一番から行列だった(らしい)、ドライフラワーの花音さん。
ついに出ました、見つけました!ドライフラワーのお店!
ちょっと探していたんです。
少し前に、地元にあるお花屋さんで、思いがけずドライフラワーを選んで買ったのですが。なんだか素敵だなと思っていたら。どうやら今、生花よりもドライフラワー、人気なのでしょうか。季節的なものもあるでしょうが、無性に今とっても気分なのです。
素敵!これは吊るして飾るタイプみたい。
こちらはリース。ホワイトペッパー(今回調べて知りました。)の絶妙な色合い!
小ぶりの大きさが、とても可愛い。
ボックスに入ったこちらのリース。とても迷いました、あまりに素敵で。
ドライフラワーって、少し前まで私は、高貴な花を使った、アンティークとは言えただ古めかしいイメージ、のままずっと止まっていましたが。
今、こんなにも洗練されたものになっているのですね。
このイベントで、他にもドライフラワーのお店を見かけしましたが、こちらのお店のドライフラワーは、一線を画すものがあります。ずば抜けてセンスがいい・・。私はお花の知識を持ち合わせていないのですが、色の配し方や素材の合わせ方、バランスがとても美しいのです。
200円、300円台〜1,500円くらいかな、手頃で単品の素材も可愛い。
お店の方にお話を伺うと、どうやら、朝一番からお客さんのものすごい行列が出来ていたらしい。
池の橋を渡った場所にお店があるのだけれど、池を渡る橋は全部、こちらのお店、花音(かのん)さんをお目当てに来られたお客さんがぎっしり並ばれていたみたい。
す、すごい・・・!!
花音さんは、実店舗を持たずネットで販売されているとのことですが、これがまた瞬時で売り切れるそうで、買えない・・とお客さんの間で嘆きの声があるようです。
すごすぎる・・・
お正月用の注連飾り。
花音さんならではのアレンジが素敵。
いくつか種類があったと思ったのに、目を離した隙に!? やはり瞬時に売れてしまっていました。
布で巻かれたブーケ。
手のひらに収まるくらいの小ぶりなサイズが、とても可愛い。
いろんなドライフラワーが少しづつ入ったキット(アソート)500円 !
ケースに収まっている花や実の小さな世界、このあたたかく優しい色合いや質感がたまらなく好きです。そして、乾いた青も美しい紫陽花と、初めて知ったユーカリの実。私は、こちらの3点をお買い上げ♡
花音(かのん) http://kanonhana.thebase.in
これらの素敵なドライフラワーを作られている、まゆみさん(左)。まさかの、独学でやっていると仰るからまた驚きです・・普段は名張で制作されているみたい。そして、「今日は駆り出されて来たんです〜・・」と仰っていた旦那さまと娘さん。ご家族で応援に来られているなんて、とても素敵です。
可愛い笑顔を見せてくれてた娘さん。写真では凜とした表情がまた素敵!快く、ご家族ご一緒に写真を撮って頂きました。ありがとうございました!次回、またイベントに出展される時は、必ず行きます!
まゆみさんの耳元、娘さんの胸元のお花のアクセサリーも可愛かったな。
このイベント、親子連れや友達連れで、いい感じに賑わっていた。ひとりでミイラ連れてるのは、たぶん私ぐらいだっただろう。でも、楽しいのだ。心置きなく、それぞれの手仕事の素晴らしい世界に、どっぷりと入り込める!そして、すれ違う人たちの装いが、またいいのだ。ニットやコート、暖かく身を包むこの時期のファッションが一番楽しい。
ありました!吹きガラス工房 一星(ひとつぼし)さんの花瓶!
一目惚れの直感というのは、やっぱり間違いがないみたいね。
吹きガラスのお店で見つけた、花瓶。来た早々に買ってしまうのは、「ちょと待て、わたし!」と、思い留まってたのだけれど、色々見ていくうちに、ふつふつとあの花瓶が思い出される。あの花瓶、売れちゃってたらどうしよう・・と焦り出したら、私の場合「買ってよし、GO !」なのだ。
戻って来ました!こちらのお店。
やっぱり、可愛い。
飾っているドライフラワーがまた、なんだかファンキー!
この厚みとボリュームのあるフォルムが可愛いのだけれど、光が差し込んだ時が、とても綺麗。吹きガラスのならではの、ガラスの質感。川面のさざ波に、光がきらきらと反射するかのように、本当、綺麗。
お話しを伺うと、元々はヒヤシンスのための花瓶だったとか。工房は、愛知県の瀬戸市。今回、三重初上陸、だそう!作品は、すべて再生ガラスで作られているみたい。
一星さんの作品には、ドライフラワーが添えられていて、飾り方がとても素敵。真似してみたくなる・・・実は、先ほどの花音さんのドライフラワーを、一星さんの花瓶に飾りたいと思ってたのだ。
ガラスの揺らめき。ずっと眺めていられる。
花音さんで買ったドライフラワー、それぞれ何の花か、実か、て全部こちらのお店の奈緒子さんに教えて頂きました。(笑) とてもお話しも楽しい方!ありがとうございました、奈緒子さん。いつか工房、見学したいです。
吹きガラス工房 一星(ひとつぼし) http://hitotsuboshi.html.xdomain.jp
このフワッフワのドライフラワー、教えて頂いたけど名前なんだったかな・・・
深まる秋、近づく冬・・・
katachi-gurumiさんの、物語ある美しいブローチ。
やっぱり、このお店に戻らずにはいられない・・・
終了時間も近づき、陽も傾いてきた頃、今日の会場の入り口を入ったら一番にあった、ブローチのお店に戻って来ました。
私は大ざっぱな性格だからでしょうか。どちらかと言うと、ブローチやアクセサリーなどの小さな装飾品にはあまり興味がないのですが、きらきらと光を放つようなこのブローチに、吸い寄せられるように魅入ってしまいました。
ごめんなさい。日も落ちて来てため、私が感動した時に見たような光景を写真に表すことができなかった・・
でも、美しいのです。形が、色が。
モチーフは、花であったり、唇であったり、動物であったり様々。
一つのモチーフから、何か物語を感じるのです。お話しを伺うと、やはり物語がありました。
例えば、「大きな手」から「小さな手」へと渡る「りんご」があったり。半分ずつのりんごを持った、りすの親子を合わせると、一つのりんごになったり。親子の物語を表しているものが、たくさんありました。
朝見た時よりも、少なくなってる・・・!
きっと、森の中に住むクマさんの世界。
ボタンやピアスも・・・
少しシュールな動物たち。
ブローチは3,800円。大きさによっては2,200円もありました。
とても繊細。これは、もうアクセサリーというより、工芸品。
katachi-gurumiの旦那さまが、これらのカタチを彫刻で型を起こして、クルミさんが、色付けと樹脂を覆うという工程を複数回行うという、とても手の込んだ作品。私は、高価なジュエリーよりも、katachi-gurumiのブローチに見とれてしまいました。
katachi-gurumi (カタチグルミ) http://katachigurumi.com
東京から三重県菰野町に活動の拠点を移されたそうです。
私はこちら、「りんごの花」をお買上げ。
光が差すと、本当、綺麗なんです。
ほら。ね。
何だか気付けば今回、女子が好きなものばかり取り上げましたが、
もちろん男性も楽しめるいろんなカテゴリーがありました。
陶器・革・木工・金属・ガラス・布 etc・・・
それに、美味しいフードだって三重からたくさんの出店があります。
小さな子どもちゃんも楽しめるワークショップも!
来年は、お家から近かろうが遠かろうが!ぜひご家族で、友達同士で、恋人同士で、私のようにお一人でも!是非、足を運んで見てください。
「五十鈴の森 クラフトフェア」でファンタスティックな1日を・・・
五十鈴の森 クラフトフェア
場所 : 三重県伊勢市宇治館町 五十鈴公園
主催 : 五十鈴の森クラフトフェア実行委員会
協力 : ichishina Design
後援 : 三重県・伊勢市・松阪ケーブルTV・皇學館大学
問い合わせ : 五十鈴の森クラフトフェア実行委員会
〒 516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町18
iszm@ichishina.com/
0596-63-6777
津市在住歴4年。結婚を機に、大阪からやって参りました。元?グラフィックデザイナー。泣く泣く大阪を離れたものの、三重で暮らし始めて気付いたこの楽しさ。価値観を一変させたこの土地で、さらに伸びやかになる私。面白いことをしていきたいと、心に秘めています。