ホーム 02【遊びに行く】 明治時代の産業遺産「日本最古級の鉄道貨車」が、竜ケ崎から三重県に里帰り。10月1日より一般公開!

明治時代の産業遺産「日本最古級の鉄道貨車」が、竜ケ崎から三重県に里帰り。10月1日より一般公開!

去る平成29年9月21日(木)、明治時代に製造された「日本最古級の鉄道貨車」が、
茨城県龍ケ崎市の関東鉄道竜ケ崎線竜ケ崎車庫からいなべ市「貨物鉄道博物館」に搬入されました。

搬入された貨車は1900(明治 33)年10月、関西鉄道四日市工場にて7トン積鉄製有蓋貨車として製造された「旧・関西鉄道458号貨車」で、その後、1921(大正10)年9月に関東鉄道竜ケ崎線の前身である龍崎鉄道へ譲渡され「鉄道省テワ1009号鉄製有蓋貨車」となり、1928(昭和3)年9月には「テ1」と改称されています。
日本で現存する鉄道貨車の中では最も古いものである可能性が指摘されています。

車輪やブレーキ装置は失われておりますが、茨城県の関東鉄道竜ケ崎線竜ケ崎車庫では「有蓋貨車」の上まわりだけを「倉庫」として使用されていたそうです。

この度、竜ケ崎車両区が建て替えられることが決まった際、実はこの貨車も一緒に解体されることが決まっており、解体寸前で、三重県いなべ市にある「貨物鉄道博物館」が関東鉄道へ譲渡のお願いをし、快諾・移送する流れとなった次第です。

9月20日(水)、関東鉄道施設課のスタッフと「貨物鉄道博物館」スタッフが関東鉄道竜ケ崎線龍ヶ崎駅にて合流し、トラックへ積込作業が開始されました。

9月20日(水)9時頃、「日本最古級の鉄道貨車」を掲載したトラックが出発、
21日(木)早朝には「貨物鉄道博物館」に無事に到着し、8時から荷下ろし作業が開始されました。

貨物鉄道博物館」では、1906(明治36)年に製造された「ワ1形5490」が
今までは最古の貨車でしたが、今回の搬入された貨車が最古のものとなりました。

また、今回の搬入により、この貨車の車体には外国製の鋼材であることを示す刻印が刻まれているのが確認されました。

 今後は専門家とボランティアの手により、詳細な調査と保存修復作業が進められる予定です。

10月の「貨物鉄道博物館」開館日より一般公開されます。

今の時季、いなべは真っ白い蕎麦の花畑があちらこちらで見られます。
「貨物鉄道博物館」の周辺も真っ白い蕎麦の花で綺麗ですよ。

貨物鉄道博物館「オリジナルカレンダー2018」も10月の開館日から発売が開始されます。

「貨物鉄道博物館」では未来技術遺産に登録された貨車を始め、
最古級の貨車たちが多数展示されています。

 

「貨物鉄道博物館」開館日

日時:平成29年10月1日(日) 毎月第1日曜日開館
10時~16時

場所:貨物鉄道博物館
住所:三重県いなべ市大安町丹生川
三岐鉄道三岐線「丹生川駅」隣接

お問い合わせ先
三岐鉄道内貨物鉄道博物館事務局
059-364-2141

写真 南野哲志さん、佐竹洋一さん

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