ホーム 02【遊びに行く】 奥山銘木店とは、なんぞや。覗くと、ここには思いがけない世界が広がっていた。

奥山銘木店とは、なんぞや。覗くと、ここには思いがけない世界が広がっていた。

思い返すと…
大阪から三重に引っ越してくることになって、まだ何も知らない土地に涙してた頃、このお店を見つけた時に、一瞬でふわっと、心躍る気分になった初めてのお店だった。

 

それが、このお店。奥山銘木店。

 

銘木・銘竹・内外装工事に・・・本も扱っています! 奥山銘木店。

新建材・住宅機器・室内装飾・内外装工事に続き… 本。
不思議なバランス。とっても木になります。違う、気になります。

店名の書体が可愛い、と思いつつ、
M E I M O K U T E N とは、なんぞや!?
と思いながら、覗き込んだら・・・

 

広がっていました、この世界!

大好きです!
店名とは裏腹に、こんな素敵な本屋さんだったとは!

建築・ライフスタイル・旅行・料理・写真集・デザイン・アート・音楽・映画・ファッション・絵本・エッセイ and more…

ジャンルも豊富。

眺めるだけで、わくわくしてしまう!

 

料理のコーナーにて…
あの世界的パティシエのピエール・エルメが、
こんな風貌のおじさんのイラストに!
可愛すぎる。
まーる描いてちょん、みたいなイラストでいいんだろうか…と思いきや、
ちゃんと著者としてピエール・エルメさんのお名前があって、ほっ。

すべてイラストでのレシピの紹介がとても可愛くって、面白くって。
買うか迷いました。お菓子作るつもりは、たぶんないんだけどね。

 

 

こちらは旅行のコーナー…
ちょっと!入りすぎ、見えないよ。

こんな感じ。
ふだん行く本屋さんの旅行のコーナーでは、
お目にかかれない本がたくさん。
雑誌だけでなく、手に取りたくなるような本もずらり、並んでいます。

 

絵本のコーナー。

あ、『パンのミミたろう』!
前回に行った、BAKE SHOP PUEOさんのお店に置いてあったな!
(前回:こんな美味しいマフィンは食べたことないよ、プエオさん!

ほら、ね。


BAKE SHOP PUEOさんでの回想シーン

 

 

そう言えば・・・ 銘木店さんだった。

店内の一角には、銘木と思われるものが。
本業は銘木店だったことを、いつもここで、ふと思い出します。

奥の棚は木製で、オーナーにお聞きすると、やはりそうでした。
奥山銘木店さんがつくられたもの。
木の持つ雰囲気、改めてよいなぁと感じます。

他の棚では、「本」に夢中になるけれど、
ここに立つと、本棚のいい存在感を感じます。
もし本棚をオーダーするなら、
感度の高い奥山銘木店さんに、是非お願いしたいと思う。


 

 

入り込めます。本の世界に? いや、自分の世界に。

都市部には、品揃えが限りなく豊富でかつ雰囲気まで良い、超大型書店が増えています。そこはそこで、楽しい。うん。

でも、私はこのお店が好きなのだ。
地元でふらっと立ち寄れて、ざわざわしないこの落ち着いた空間で、自分の好きなだけ(店主の目も気にせず!)、本と向き合って(普段、そんなに本を読む訳ではないけれど!)特に興味のなかったジャンルで、面白い本に出会えたりもする。思わず顔がにやけてしまっても、大丈夫。そんなことは、お構いなし!

じーと立ち止まったり。行ったり、来たり・・・
魅力的な本が、あっちにもこっちにもあるんだから!

 

これらの本は、すべて店主の奥山健太郎さんがセレクトされたものだというのだから、すごい。ここに来れば、必ず、ふだん見つけることの出来ない、心踊る本に出会えます。

 


 

奥山銘木店

〒514-0027   三重県津市大門3-1(フェニックス通り)
TEL    :059-226-2621
OPEN :11:00〜20:00 (日曜・祝日は19:00まで)
CLOSED : 水曜日・第3日曜日

 

 

 

この日、私が買った、心踊る本。

「KINFOLK」
食や暮らし、家族や友人、休日etc 身近な情報が、美しい写真と共に綴られているライフスタイル誌。

 

もうひとつは、「文学効能辞典 〜あなたの悩みに効く小説〜」
というもの。

・悪魔に魂を売り渡したくなったとき       に始まり・・・

・着ていく服がないとき
・ごちそうを焦がしてしまったとき
・自分がまぬけに思えるとき
・救いようのないロマンチストのとき
・つま先をぶつけたとき         and more・・・

こんな項目が200以上あるんです。
こんな「症状」のときに、おすすめの小説が、悩みを癒すように紹介されているのです。もう、これは読みたくなるじゃないですか!

 

そして、これは前回買ったものですが。
「 WHAT IS SAPEUR? 」

サプールという言葉、聞いたことがありますか?
以前ニュースでも取り上げられていた時に、私は衝撃を受けました。

サプール=「お洒落で優雅な紳士たち」 のことを言うらしい。
これが、ニューヨークやイタリアに住む男性、なら私は全く興味を持ちませんでした。お洒落な人なんて、普通にわんさかいるでしょうから。

コンゴなのです。そう、アフリカの。
決して豊かとは言えないであろうこの国で、フォーマルなスーツをファッショナブルに着こなすダンディーな男性が、何人もいるのです。そのギャップが、めちゃくちゃ格好いいのだ。

上質な服をエレガントに着こなすこと。
生活基盤も整っていないアフリカで、それがどれほど難しいことか。
武器を持たず、軍靴を履く代わりにフェラガモの靴を履いて、平和のステップを刻む、というのだから。生き方に、強く心を揺さぶられるのだ。

 

三重とは全く関係のない、いくつかの本の紹介となってしまいましたが、これらの本に出会える本屋さんの存在は、とても重要なことだと思う。

 

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で