世間はボジョレーヌーボーにざわついているかもしれませんが、私はブレずに日本酒ネタです。
本日11月17日、いよいよ伊賀地域で最初の「新酒」が解禁です!!
伊賀酒の新酒いちばんのりは若戎酒造さん(伊賀市阿保)。
9月初旬、今年の新米が入荷し、そこから平成28年度の酒造りがスタートしました。
秋から来年の春まで続く酒造りにおいて、ひとつひとつの工程のはじめは大事な節目。
特に最初に仕込んだタンクのお酒をはじめて搾る「初搾り」は、蔵元にとって緊張の瞬間なのです。
そんな初搾りを無事に迎えられたお祝いと、今期の造りの無事を祈願する「初搾り式」に潜入して参りました。
宮司様を招いての厳かな式典です。ひんやりとした蔵の空気が一層緊張感を高めます。
ご挨拶とか、造りについての説明とか、いろいろあるのですが・・・
私の心は「お神酒」としてふるまわれる「新酒」に釘付け♡
ちゃんと説明すると、今回の初搾りは三重県産五百万石という酒米を使って醸した「義左衛門 初搾り」。一升瓶850本、4合瓶2100本の限定販売です。
注目は重藤邦子新社長、高松誠吾新杜氏の新体制になって初めてのお酒ということ!
高松杜氏は山形の有名蔵元で経験を重ねたベテラン。「今まで学んできたことを若戎の酒づくりで活かしていきたい。初搾りは徹底した管理のもと、キレイで繊細、シャープな仕上がりになったと思います」と、挨拶。「もう少し時間がたったら、甘味とまろやかさも加わると思います」と、爽やかに微笑んでくれました。
「新チームは活気と笑いに満ちていて、良い雰囲気で造りをしてくれていたので、絶対良いものができると信じていました!初搾りが無事に終わってまずはホッとしています。でもこれからがスタート。春までみんなでしっかり頑張ります」と、意気込みを語る邦子社長。
いろんな意味で「新しい」若戎酒造の「新酒」・・・今宵、味わうのが楽しみでなりません!
さて・・・突然ですが、ここで日本酒マメ知識をひとつ!
お二人の後ろに吊るされている丸い玉をご存じでしょうか。酒蔵や酒販店などで見かけたことがある人もいるかと思います。
これは「酒林(さかばやし)」と呼ばれる杉玉。
青々とした杉玉が軒先にかかったら新酒の蔵出しのサイン!!!
こんな風にして茶色くなった杉玉と交換しているんですよ!新しい杉玉がかかる瞬間を逃すまいと、カメラを構えたら、一番いいポジションで社長が撮ってました(笑)
ちなみにこちらは、同日の大田酒造さんの杉玉。新酒は12月14日頃なので茶色なのです。
街で杉玉を見かけたら色をチェックしてみてくださいね!
緑色の新しい杉玉に変わってたら「新酒」が出た証です。
酒蔵での造りがはじまって、いよいよ新酒シーズン!
今だけのしぼりたてのピチピチフレッシュな日本酒をたくさん味わってくださいね。
若戎酒造
住所:伊賀市阿保1317
TEL:0595-52-1153
URL:http://www.wakaebis.co.jp/
kanzaki chiharu。OTONAMIE公式記者。伊賀市在住のフリーライター。出身地、広島のタウン誌→東京の編集プロダクション→フリーランスとして独立して早20年。現在は伊賀に拠点を持ち、伊賀の情報誌の執筆をはじめ、企業広告コピー、イベント企画提案などを手掛ける。日本酒好きが高じて、「伊賀酒DE女子会」の企画運営をはじめ、日本酒関連の執筆、コーディネート、イベント運営も行う酔っぱライター。得意ジャンルは日本酒、伊賀情報。2016年「日本酒女子普及委員会」会長に就任。https://ameblo.jp/iganonihonsyudaisuki/