みなさん、三重県の山奥にある「神去村」をご存知でしょうか?
え?知らない?
地図にも載っていないから無理もありませんね。
直木賞作家 三浦しおんの作品「神去なあなあ日常」の中に存在する架空の村のことなのです。
調べてみると、三浦しおんさんの祖父母は三重県一志群美杉村(現:津市美杉町)住んでいて、幼い頃によく遊びに来ていたそうです。
なるほど!「神去村」は幼い頃に遊んだ「美杉村」を舞台にした物語なのかもしれませんね。
そして、3年前に公開された映画「WOOD JOB!神去なあなあ日常」(東宝)も美杉町でロケが行われました。
その三重県の山奥で、映画の公開を機に発足した地域興し団体が「神去村青年団」なのです。
では実際に、どんな活動をしているのでしょうか?
今週末(8月28日)に開催される「美杉なあなあ祭り2」の準備に追われる神去村青年団。
自身も神去村青年団の一員として活動していますので、今回の新しい取り組み、「美杉の特産を活かした新商品の開発にチャレンジする様子を「OTONAMIE」読者の皆様にも知っていただきたいと思い、密着取材してみることにしました。
先日結婚したばかりの木村くんと、最近彼女ができた織田くんの幸せそうな二人と一緒に同行した先は、大正10年から何代も受け継がれている老舗「(株)菅尾製茶」さん。
店内にお入ると、茶葉の香りに包まれます。(美杉に来たら一度は体験して頂きたいですね♪)
所狭しと商品が並ぶ店内。
突然のご相談にもかかわらず、対応してくださったのは代表の菅尾さん。
菅尾さん「あんたら地域のために頑張っとるなぁ、これ使いさ」
と、「ありがたいお言葉」と「抹茶パウダー』を頂き、持参した「ドラえもんカキ氷機」でカキ氷を作り、厚かましくもアドバイスを頂くことに。
まずは、ストレートで
菅尾さん「カキ氷にしては、渋いな。シロップでも入れたらどう?」
と、冷蔵庫から出して頂いたシロップを使い、再度試していただく。
と、その後も試食は続き、
綺麗に焙煎された「焙じ茶パウダー」はカキ氷にするととてもサッパリとしていて、夏にぴったりの味がしました。
カキ氷以外にもお茶の育て方や製法や、とっておきの飲み方などもアドバイス頂き、更に「お茶カキ氷」の可能性を感じることができました。(とっておきの飲み方を知りたい方は菅尾製茶へご来店くださいね)
お次に訪れたのは、アマゴ料理のお店「うお末アマゴセンター」
美杉の特産品と言えば、雲出川の清流で育つ「アマゴ」が欠かせない!と思った我々青年団はアマゴを使った新商品にチャレンジしてみました。
女将さんに無理を言って試食をお願いした我々に、女将さんから「アマゴの塩焼き」のおもてなしを頂き、すっかり任務を忘れアマゴにかぶりつく団員一同。
大自然の中で育ったアマゴ料理を堪能し、この絶品を沢山の人に知ってもらいたいとの気持ちが高ぶったところで、「ドラえもんカキ氷機」登場!
不安そうな女将さんをよそ目に、幸せいっぱいの織田氏が作っています。
できました!かき氷業界に革命は起こるのか!?
恐らく世界初の「アマゴ甘露煮かき氷」。食べやすくアマゴを棒に刺してみました。
女将さん、恐る恐る試食。
女将さん「アイデアはいいと思うけど、アマゴが水でベタベタ・・・。もっとこうしたら食べやすいし、美味しくなると思うよ!!」
と、言われて気づいた、ごもっともなご指摘とアドバイスを頂き、「さすが女将さんだ」と一同感心してこの日の活動は終了。
「神去村青年団」は、美杉の特産品に携わる生産者の心意気に感謝しつつ、今回頂いたアドバイスをもとに、新商品の最終調整をしています。
新商品のお披露目は『なあなあ祭り2』神去村青年団ブースにて!
なあなあ祭り2
開催日時:8月28日(日)
開催場所:道の駅美杉 (三重県津市美杉町上多気267)
開催時間:10時〜16時
問い合わせ先:059−272−8085(クスフェスタ実行委員会)
090−8388−3164(神去村青年団 織田)
イベント詳細はこちら:美杉なあなあ祭り2
同時開催:サンクスフェスタ
ご協力:(株)菅尾製茶 魚末アマゴセンター
4年後の東京オリンピックを視野に入れ、美杉の特産品に可能性を感じた神去村青年団の活動は、まだまだ始まったばかり、今後の活動にも注目して頂きたい。
jun。OTONAMIE投稿者。津市出身。クルマの鈑金屋さん。20代の時には鈑金技術を活かし、大手出版社のデモカーの製作や連載企画を担当。30代になってクラシックカーに魅了される。座右の銘は「温故知新」
身の回りのチョット気になる情報をお伝えしたいと思います。