大暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
ジモトの130人くらいからなる青年経済人団体の、エライ人しか出られない会議の予定があり歩いていました。なんと、わたしはその青年経済人団体の副会長を仰せつかっています。もろもろ大丈夫なのでしょうか。わたしみたいな人間で。
いつもと違う道を歩いていて、気になってしまいました。レトロな小鳥屋さんです。飛び込み取材をすることにしました。
「こんちわー!!」と元気よく挨拶したらお店のおじさん(60代くらい)が出てきました。すかさずカッコイイOTONAMIE名刺を渡し
わたし「WEBマガジンOTONAMIEっていうインターネットで情報…」
お店のおじさん「インターネットしてないでええわぁ…やで、名刺もええわぁ…。」
ゆるい感じで人生2回目の取材拒否を体験しました。どうしても取材したかったので取材交渉から世間話作戦に変更しました。
店のおじさんといろいろお話ししました。
・閉店したサンバレーの今後について
・やればやるほどディスクシステムについて
・任天堂の株価について
・ポケモンGOがリリースされる件について
・スマホのバッテリーについて
・政治について
・姪っ子さんが小鳥屋を昭和レトロと言うことについて
その他諸々。店のおじさんはとても今の情報を知っていました。
わたし「写真とってもいいですか?」
店のおじさん「ええよ。」
わたし「掲載してもいいですか?」
店のおじさん「ええよ。」
作戦が功を奏しました。
店のおじさん「でも店の名前は出さんとってな。」
わたし「店の名前だしたらお客さんが来るかもしれないですよ?」
店のおじさん「ええのええのそんなん。ええの。」
わたし「この鳥かごかわいいですね。」
店のおじさん「中国製やけどな。」
わたし「この鳥かご、レトロでいいですね!」
店のおじさん「古いけど、それは日本製やわ。」
店内には昭和レトロな雰囲気がいっぱいでした。
わたし「こういった昭和レトロなお店がなくなっていくのがさみしいんです。」
店のおじさん「地震がきたら、こんな店終わりやわ。」
わたし「おじさん、突然の取材やのにありがとうございました!」
店のおじさん「ええのええの。それよりこのあと会議って言うとったけど時間大丈夫なん?」
時間はもうすぐ19時。
あわてて青年経済人のエライ人しか出られない会議へ向かいました。
番犬のわんちゃんは不思議そうにわたしを見つめていました。
こんな世の中、犬の人生の方がいいのかもしれません。
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事