人は忘れる生き物だ。
楽しい思い出、風景もいつか薄れ、忘れていってしまう。
でもなぜか小さい頃の記憶が私にはたくさん残っている気がする。
兄と庭で遊んでいた事。
七五三で、赤い着物を着た事。
飯高の川で弟と遊んだ事。
中部台公園で芝生の上を走っていた事。
合歓の郷でカヌーに乗った事…。
ワタクシゴトではあるが、先日、兄夫婦に子どもが産まれた。
その産まれた赤ちゃんと、兄の産まれた時の顔を比べたくて、実家に帰りアルバムを開いた。
アルバムを開いてハッとした。
私の記憶だと思っていた風景がそこには広がっていた。
私の記憶だと思っていた事は、ほとんどが写真に残っていたのだ!
人は忘れる生き物。
その忘れたはずの記憶を写真が繋いでくれていたのだ。
今でもその場所に行くと、写真の風景を思い出す事ができる。
写真てすごい!そしてその瞬間を残してくれていた両親や周りの方に感謝したい。
最近では携帯カメラや一眼レフなどで写真を残している人が本当に多い。私は言いたい。撮った写真を本当に大事に残してほしい。撮って終わりではなく、アルバムに挟む、パソコンにフォルダー分けする、またはSNSなどにコメントと供に残しておく。
グチャグチャに残した写真は見ない!アルバムやSNSに残すと、すぐに振り返る事ができる。
今日も母とアルバムを見て色々な事を話ししてきた。写真を通して記憶がまた増えた気がする。
三重県にはとてもステキな所がたくさんある。そんな三重県に住んでいる以上、ステキな記憶を残さない手はない。
私の記憶…。
残してもらった記憶。
ない人もいるかもしれない。
ないなら今から残して入って欲しい。
そして、これからの子ども達や周りの人にも残してあげて欲しい。
記憶ほどの宝物はないと思う。
そして写真ほど記憶を繋いでくれるものはないと思う。
たくさん残さなくてもいい、残したい事を、忘れたくない、忘れて欲しくないことを残して欲しい。
写真素人の私がいっちょまえにカメラを持ち、色々な風景、場面を撮っているのはそんな思いがあるからだ。
話はちょっと戻るが、先日産まれた兄夫婦の赤ちゃん。
産まれる前にマタニティフォトも撮らせてもらった。
産まれてきた赤ちゃんは将来この写真を見て、地元の景色と重ね合わせて記憶を残して欲しい。
手を繋いで歩いた事を思い出してほしい。
満開の紫陽花に囲まれて歩笑いながらいたことも思い出したい。
一緒にカメラを向けた真っ赤な朝陽を忘れないで欲しい。
三重で産まれ、三重で暮らしている。まだまだ見つけられていないステキな所を記憶に残していきたい。
出来るなら命を繋ぎ、その子にもたくさんの記憶を残してあげたい。
私たちの生きている三重県はとてもいいところだ。
みなさんの記憶を思い返してもそう思うのではないでしょうか?
そして、私の記憶を繋いでいたもの…それは
たくさんの写真、そして愛されているという思いだったのだ。
nanachiro。OTONAMIE公式記者。食べる事が大好きで産直市場に通い詰め、好きな気持ちが爆発し、野菜ソムリエ資格取得。三重に産まれ三重で育った30代。出掛けること、写真を撮ること、郵便局を巡る事も好き。常にカメラを持ち歩き綺麗な風景などを見つけるとついつい寄り道。得意ジャンル:写真(風景、親子写真、夫婦写真など)・郵便局巡り(貯金してご当地スタンプをもらう)。この記者が登場する映像