灯街道は「トウカイドウ」なのか「アカリカイドウ」なのか・・・桑名の夜を明るくするための2人の男の物語

灯街道は「トウカイドウ」なのか「アカリカイドウ」なのか・・・桑名の夜を明るくするための2人の男の物語

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江戸時代には松平家11万石の城下町や東海道の宿場町として栄え、
現在でも鋳物や蛤(はまぐり) で有名な桑名市。

2 鳥居(建て替え後)
▲七里の渡跡の「伊勢国一の鳥居」と蟠龍櫓

そんな桑名市で

東海道(とうかいどう)が、灯街道(とうかいどう)に。

をテーマに、県下有数の花見スポットである九華公園周辺に、
桑名の竹で作った灯籠や、地場産業の鋳物を使った灯籠・提灯を並べる新しい灯りのイベント、

灯街道・桑名宿

が今年初開催されるそうなので、調べてみました。


そもそも、九華公園ってどんなところ?

桑名城跡の九華公園は夜に桜が咲く頃には毎年ライトアップされていますが、
最近では期間中の金・土曜日に夜間にも舟めぐりが行われる素敵な場所です。

4 九華公園夜桜5 夜桜舟めぐり

古き良き桑名の街並みが、温かみのある竹灯籠や鋳物灯籠、
提灯で照らされたら、桜だけでない幻想的な世界が楽しめそう。


二人の男の思いが合わさるとき、歯車が動き出す

でも、どうして今年から?
それには、二人の桑名を愛する男たちの出会いがありました・・・

かつては名古屋市の熱田にあった宮宿と海上七里の舟運で
結ばれた花街界隈は、伊勢国の玄関口としてとても賑わっていました。

明治大正期でも米や木材の集積地として栄える桑名の中心地
でしたが、国道の開通や鉄道の開通などで街の中心地が1km
ほど西に移ったことで、人や物の流れが変わり、現在では飲食店が一部残るのみです。

6 今の花街
▲現在の花街界隈には飲食店が数店あるのみです

花街界隈で150年続く老舗の寿司屋を営む三谷さん。
三谷さんが子どものころは、夜になると人々がたくさん訪れていましたが、
年々その数が少なくなってきて、何とかしたいと思うようになっていました。

7 三谷さんそんな三谷さんが修業時代に京料理の研修のために京都に
行った時、ちょうど「京都・花灯路」が始まってすぐの頃で、祇園の町並みや飲食店が多い点が

「生まれ育った花街界隈に似ているなぁ。
いつか桑名でもこんなイベントをしたい。」

と思うようなりました。

8 京都花灯路
※写真はイメージです(京都・花灯路推進協議会提供)

京都・花灯路
http://www.hanatouro.jp

時は流れて約十年、桑名市観光協会の永野元康会長も、

「明治・大正・昭和初期に栄えていた花街界隈が今は寂しいなぁ。」

と考えていました。

9 永野会長今は暗くなったけど、明かりのイベントをすることで

「昔の栄えていた桑名に思いを馳せて、期間中だけでも
かつての賑わいを再現したい」

と考えるようになりました。

二人の思いが重なったとき、この

灯街道・桑名宿

が動き出しました。


どんなイベントなの?

提灯鋳物灯籠の新しい灯りのイベント。
第1回目の今回の会場はこちらです。10 map01桑名駅からメイン会場の九華公園・花街界隈までは約1キロ、徒歩約15分です。

3月中旬には桑名駅から九華公園までの八間通に、
灯街道提灯」というものがずらーっと並ぶそうです。

提灯の赤い紋は「車輪花蛤
11 cut_提灯-紋提灯の火袋の四面に「灯街道」と「桑名宿」を一面ずつ筆書き文字で入れ、
残りの二面に中央の円から外に向かって五つの蛤を配置した、
石取祭車の車輪と花を表すデザインです。

鋳物灯籠の紋は「波間之蛤
13 鋳物灯籠 木曽三川の川の流れと名産の蛤がモチーフでしょうか?

当日は花街界隈や

14 photo_船津屋02七里の渡跡から蟠龍櫓から吉之丸コミュニティパーク
に向けて、合計450個もの鋳物灯籠が並ぶそうです。

15 photo_お曳鳥居03

九華公園では桜のライトアップや夜桜舟めぐり以外にも、
桑名の放置竹林を整備して、美しい竹林を増やす活動をしているNPO法人「桑竹会」さんが
桑名市の竹で作った約1,500個の竹灯籠や、

IMG_1669IMG_1677お堀に浮かんだ水灯籠、外周や園内を彩る様々な灯籠で
来る人の目を楽しませてくれます。

19 夜桜 (1)

会場は他にも。
鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの
地方で唯一残る建物の「六華苑」。

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ここは二代目・諸戸清六の新婚の時期の住居として、
洋館と和館が合わさる珍しい構造ですが、
そこの洋館1階ホールで3月31日(金)・4月1日(土)の夜に演奏会が行われます。

22 tokaido_concert
※六華苑の入苑料310円は別途必要

正門から、鋳物灯籠で足元を照らされた通路を通り洋館へ。
ヴァイオリン、歌、ピアノ、フルートによるアコースティックコンサートが行われ、
目だけでなく、耳も楽しめるということですね!

24 photo_六華苑E01 国の重要文化財である六華苑の夜間開苑は年に数回しかなく、
灯街道・桑名宿の開催にあわせた特別開苑とコンサート。
六華苑は夜間ライトアップされているので、ぜひ足を運んでみたいですね。

23 六華苑 (2)
▲photo by Ozawa Yoshihiko

コンサートについてはこちら→ http://www.kuwanajyuku.jp/concert.html


イベントに行ったら屋台は欠かせない!!

綺麗な物を観て、素敵な音色に癒されたら、
どうしてもこんな気持ちになりませんか?

「あ〜お腹すいたな〜
何か美味しい物食べたいなぁ〜」

吉之丸コミュニティパークでは、「桑名屋台」と銘打たれた
飲食ブースが夜だけオープンして、
焼き蛤や桑名カレー、バンブー焼きそばなどの、桑名らしい食べ物があります。

ついつい、イベントや旅行に行くと食べ歩きしてしまいますが、
会場を歩いてカロリーを消費すれば、食べ過ぎてもいいんです!
・・・と、自分に言い聞かす

また、綺麗な写真スポットがたくさんあるのに、携帯の電池が
なくなりそう・・・
そんな方は、NTN株式会社桑名製作所様の風力と太陽光で発電する
街路灯に、充電スペースとWi-Fiが設けられるそうなので、安心ですね。

IMG_0749


カメラ愛好家、集まれっ!!

でも、ただ灯りを見るだけじゃつまらない。
私も参加できないのかなぁ…

それも、一般の方でも気軽に参加できる内容で…
そんなイベントが都合良く…

あるんです!!

25 tokaido_photo携帯・スマートフォンで撮影して応募する
灯街道・桑名宿フォトコンテスト」が。

最優秀賞はなななんと、

賞金5万円!!!!!

賞金5万円を筆頭に、桑名の名産がプレゼントされる賞や、
SNSで写真を拡散することでもらえる賞もあるみたいです。
第2回のポスターにあなたの撮影した写真が使われるかも!?
フォトコンテストについてはこちら→ http://www.kuwanajyuku.jp/photo.html


それ以外にも、いろんな形で参加できます

なんだか凄いイベントが始まりそうですね。
桑名を愛する二人の男の10年越しの思いが、形になりつつあります。
過去に栄えていた時代を演出し、現代とその頃の歴史・文化を繋ぐ
「架け橋」であるこのイベント。

ただ、範囲も広いし、鋳物灯籠や竹灯籠に火を点けるだけでも
かなりの人手がいりそうですし・・・
当日会場での見回りや案内も足りていないと聞きますので・・・

桑名で何かをボランティアをしてみたいなとか、
お子さんとの思い出作りにしたいなという方、
みなさんの手で桑名の新しい灯りイベントを
一緒に盛り上げてみませんか?

26 ボランティア募集応募など、詳しくはこちら→ http://www.kuwanajyuku.jp/staff.html

また、企業や個人の方は、桑名鋳物の特製鈴付きの
灯街道提灯」を購入して、店舗やご自宅の軒下などに
吊るして楽しんだり、協賛をして応援する事が出来ます。

28 tokaido_chochin 【販売先】
・桑名市物産観光案内所(桑栄メイト1階)
・桑名商工会議所(桑栄町1丁目1)
・(株)永野新聞舗(本町43)
・(株)永餅屋老舗本店(有楽町35)

灯街道提灯についてはこちら→ http://www.kuwanajyuku.jp/chochin.html

27 協賛依頼協賛についてはこちら→ http://www.kuwanajyuku.jp/support.html

実行委員会の永野会長は、

「『石取祭』や『花火大会』のように、春のこの時期になると市外に就職や就学した方々が、
『灯街道』のために帰ってくるようなイベントに成長してくれれば」

と仰っていました。
桑名市は鋳物や蛤の街として知られていますが、
これからは灯籠や提灯などの“灯りのイベントの街”として有名になれるよう、
皆さんも様々な形で参加しながら、一緒に育てていきませんか?


【事業概要】
○事業名
灯街道・桑名宿(とうかいどう くわなじゅく)
公式HP : http://www.kuwanajyuku.jp/index.html
公式Facebook : http://www.facebook.com/kuwanajyuku/
公式Instagram : http://www.instagram.com/kuwanajyuku.jp/
○主催
灯街道・桑名宿 実行委員会
実行委員会 事務局(桑名市観光協会内)
〒511-8601 桑名市中央町2丁目37
TEL.0594-24-1231
○期間
平成29年3月30日(木)〜4月2日(日)4日間(点灯時間:18時〜21時)
○会場
九華公園内、吉之丸コミュニティパーク、八間通、花街界隈、六華苑 等

松井 勇樹
桑名生まれ桑名育ち。大学で県外に出て改めて地元の良さを知り、桑名市に就職。桑名市の行政マンかつ一市民の視点から、桑名市にある地域資源・観光資源を発信します!
得意ジャンル
観光・イベント・歴史・文化・グルメ