小学生のときにいじめられて、親にバレてはいけないという小さなプライドがじゃまして、家に帰るに帰れず日が暮れるまで過ごした公園。
年上のお兄さんたちの遊びに憧れてマネしてみたりした。
立派な遊具なんてなくても、勝手に遊びを考えたり持ち寄ったりしながら遊んでいた。
友だちとケンカしたり。
仲直りするのも公園だったり。
あなたの想い出が詰まった公園はどこですか。
アスレチックなどがある大型レジャー公園ではなく、フツーの公園。
今思えば、家でもなく学校でもなく、公園は子どもにとって第三の居場所だったのかも知れません。
いま、そんなフツーの公園に子どもがいない。
時代の流れもありますが、フツーの公園にこどもがいないのは少しさみしい気がします。
そんなフツーの公園をベースに、地域コミュニティの再構築を考え動き出している方々がいます。そんな方々がおこなっているミーティングに潜入してきました。
なんか楽しそう。
で、なんか興味深い。
以前も何度が取材させていただいた、のびくすさんです。
▼過去記事▼
・こどもの居場所@津市
・なるほど!ちょっと未来が楽しくなってきた!のびすく代表 松井強さん潜入取材
のびすく松井塾 代表の松井さん
ヤナセクリニックの院長、商店街の理事長、近所の方、ママさんなどで毎月おこなっている「学びの会」。
今回は東京から帰省していた、ケンタ君(社会人二年生)という方も参加していました。
こういうシチュエーションになると、「ケンタ君、東京でちゃんとやっているのかい?東京はどうなんだい?悪い人に騙されていないかい?」的な質問が飛び交うわけです。
ケンタ君も最初は質問にハキハキと答えるのですが・・・。
「でもなんで東京の人はああなんだ!こうなんだ!どう思うケンタ君!?」みたいな流れになっていって・・・。
「・・・。いやー・・・、むずかしい質問ですね・・・。」
「そうだよね。まだ若いもんね。」とフォローが入り、話題はフツーの公園の話へ。
なにやら、この公園プロジェクトがオモシロそう!
いま、こども達だけで遊ばせるには物騒な世の中だったり、大型レジャー公園には大型駐車場があったりして、フツーの公園にこどもがいません。
そして地域は、ご近所さんとの繋がりが薄れていて、それが原因でさまざまな問題が出てきています。
例えばいざというときに連絡がとれなかったり、引き継がれるべき知恵や生きるチカラを育むことができなかったりします。
だったら、つくればいいんじゃない!
地域の自分達で、遊具とか仕組みとか、作っちゃえばいいんじゃない!
お父さんが子どもと遊具をつくるとか楽しくない!?
ドラえもんの空き地そっくりの公園とか楽しそう!
どこでもドアとか息子と作ってみたい!
スケボーのランプなんかもあると中高生も楽しめる!
と私はおもいました。
さらに、あそんでいるこども達は、地域のおじいちゃんやおばあちゃんが見守る。そうすることで、ママたちとシニアの方がつながる。
そういうつながりから、知恵や生きるチカラなどが引き継がれれば、きっと地域コミュニティは再構築できる!
そのかわり、責任はしっかり地域の方々が持つ。
ザックリ書くと今回の公園プロジェクトは、こんな感じでした。
すでに行政に提案しているらしく、実現に向けて着実に動きだしているみたいです。
「ないものは自分たちで作ればいい。課題は自分たちで解決すればいい。」
オトナってなんでしょう。生きるってなんなのだろう。
世の中の価値観が変わってきています。
別に高級車に乗らなくても、ブランド品もってなくても、いい。
オカネを稼ぐことは必要ですが、そればっかり追いかけるのも、なんか寂しい気がします。それじゃココロが満たされない。
今回の公園プロジェクトは、そんな変わりゆく世の中の価値観を表す、大きなムーブメントになるような気がしました。
そんなことを気づかせてくれる、のびすくさんの相談会があります。
のんびりしたなかで、いろんな人と話しをすることはとても大事だなと感じました。まずはそこからスタートなのかも知れません。
おやおや・・・。なんか作っています。
こどもさん「おじちゃん、これあげる!」
私「これなに?」
こどもさん「オカネ。」
うーん・・・。
オトナがやるべきことは、まだまだたくさんありそうだ!
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事