こんにちは!こにちゃんです^ ^
昨年のGW真っ只中の5月5日、僕らは上げ馬祭に行ってきました。
南北朝時代から行われている神事で、馬を奉納する行事が祭へと発展したと考えられています。馬が上がった数や順番によって、その年の豊凶を占ったりもします。
16、17歳の青年騎手が、頭に花笠など華麗な武者姿で馬に乗り、約2.5mの崖を一気に駆け上がるというもので、人馬一体となった迫力や緊張感は見る人の心を奪います。現代でも地区の青年・中老を中心とした年齢階梯的な社会組織を維持し、地元の住民の関心も高く長きに渡り継承されています。
多度大社の上げ馬神事と猪名部神社の上げ馬神事の双方を照合することで、当該地域の上げ馬神事の文化を明らかに出来る貴重な民俗文化財となっています。1978(S53)年2月7日に県の無形民俗文化財に指定されました。
(観光三重より引用)
本番となる上げ馬に近づくに連れてピリピリした空気感。
時には怒声も飛ぶ。
「おらぁ、そこちゃんと並べやぁ!!馬来るやろがぁ!」
「邪魔や、そこ!」
「来いやぁぁぁ!!」
ちょっとイカツイお兄さんが、めちゃめちゃ真剣に怒ってるし、汗を流している。
他地区とは、ライバル心丸出して、今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気。
まるで映画のよう。
何をそこまで本気にさせるのか。
小山地区の番。
僕はこの時の感動を一生忘れないだろう。
「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
湧き上がる歓声。
自分の身体中に鳥肌が立つ。
撮影してるスマホを落としそうになる。
自分の手が震えていた。
涙を流している。
彼らは何を想っているのか。
どれだけの想いを持って、今日に臨んだのか。
それは僕たちにはわからない。
けど 知りたい。
多度地区、河嶋竜輝騎手のお父さん、正明さんになんとかお話しを聞くことができた。
この祭に対する想いとは。
「自分の息子が神に選ばれ、騎手としてこの祭に参加することは光栄。親としてのサポートは食事での健康管理だったが、息子は朝4時には起きて、1ヶ月間乗馬の練習を行って来た。地区を背負っているのだから、それくらいは出来る。」
どんな想いで?なぜそこまで熱くなれるの?
祭にそんなことはどうでもよかったかもしれない。
地域行事だから。みんなが参加してるから私も。お金が貰えるから。
といった理由は、ここにはなかった。
「熱くなれる場所」
それだけのために みんなは集まった。
馬を上らせるために。
答えは簡単だった。
「祭は漢の浪漫」
これが僕がここで見つけた答えだった。
今年も暑い暑い夏が始まろうとしている。
今年の多度大社 上げ馬神事は、
2018年5月4日(金)~2018年5月5日(土)に開催されます。
会場:多度大社
住所:〒511-0106 桑名市多度町多度16812018

小西 凌 三重大学地域イノベーション学研究科 博士課程前期。大学院では、教育学と社会学を専攻にしています!この記者が登場する記事