ホーム 01【食べに行く】 01バー・スナック センベロにも届かぬくらいでほろ酔える。かつて塩問屋だった塩半商店の角打ち@桑名

センベロにも届かぬくらいでほろ酔える。かつて塩問屋だった塩半商店の角打ち@桑名

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ずっと気になっていた…が、入りづらい!

その店構えに、
躊躇していた店がある。

桑名駅からほど近い、
一号線沿いのマンションの1階。

ぎりぎり、酒屋だということはわかる。

恐らく角打ちもやっている。

角打ちとは、
酒を販売する酒屋の中で呑めるところ。

入りたい。

でもめちゃ入りにくい。

いや、今日こそは勇気を出して…

 

扉のむこう。

恐る恐る扉をあけ、聞いてみた。

―—こちらでお酒、飲めますか??

『おー!飲めるよ、座んな座んな』
そう、おじさま方が、一同に迎えてくれた。

店の真ん中にドーンとあるソファ。

そしてカウンター。

皆さんが丁寧に、勝手を教えてくれる。

ゆえに、店の人がどなたかわからない。

とりあえず缶チューハイを頼んでみたところ、
持ってきてくれたのが、
この店の”おかあさん”だった。

 

桑名藩御用達の塩の問屋だった酒屋

塩半商店

この店の名前だ。

かつては、桑名藩に塩を納めていた問屋で、
創業者の名前である半三郎から付いた屋号。

酒屋になったのは、
昭和15年とのことだから、
かれこれ78年。

40年来の常連客なんてざら。

自分は20年の常連。ヒヨッコさ

そう笑うおじさまもいた。

営業時間は11時~20時。
13時半頃から夕方までは中休み。

つまり昼から飲める。

最高やろ

今日も昼から飲んでいるというおじさまが、
コップ酒を飲み干し、ニヤっと笑った。

 

文化人、集う

ここにメニューはない。

お酒やつまみは基本セルフ。

清算は最後なので、
空き缶や袋は捨てずに、そのままに。

常連客はほぼキープボトル

つまみは乾き物以外にも、
冷奴や納豆などもお願いできる。

冷蔵庫の中身次第

聞くところによると、
塩半商店には教授や教師、地域活動家など、
文化人が多く集っているのだそう。

趣味の幅も広く、
情報交換だけではなく、
色んな事が通じ合えるのだという。

私もこの日、
桑名の文化についてあれこれ教えてもらい、
有意義な時間を過ごすことができた。

--お酒はやっぱり誰かと飲みたいですね。

客:そうやろ。ここには軽く飲みながら、話をしたい人が集まってくるよ

そう話してくれたお客さんの通い歴は、まだ3年。

ひよっこどころか、
卵レベルということになる。

そのお客さんも、
当時は私と同じく、
店先を行ったり来たりしながら、
入るのを躊躇していたところ、
たまたま店内に知り合いがいるのが見え、
勇気を出せたと教えてくれた。

そういうお客さん多いね』とおかあさん。

おかあさんは昭和40年に、
青森からこの桑名に嫁にきた。

桑名のガサガサしていない人間模様が心地よいという。

そんな話をしているうちに
時刻は19時半過ぎ。

早めのハッピーアワーを済ませたお客たちが、
続々と帰っていく。

ふと気付いたのが、
皆さんお会計時、
紙幣のやりとりがほぼないということ。

ありがたいやろ。センベロにも届かんくらいで楽しめる、最高や!

洒落たハットを頭に乗せ、
ほろ酔いで帰っていくおじさまを見送り、
私も缶チューハイを飲み干した。

 


塩半商店
住所:三重県桑名市寿町1-15
電話:0594-22-1095

福田ミキ

フクダミキ。OTONAMIE副代表。OTONA MASTER。
仕事は東京の企業の社長秘書兼オフィスワークセンター長。数年前から社会人学生でもある。2014年に夫の都合で東京から三重県桑名市にお引越し。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。この記者が登場する記事
※くわブロにて情報更新中

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