ホーム 00夏 何もないけど何かある!そんな海がいい。暮らしの中にある美しさ@町屋海岸

何もないけど何かある!そんな海がいい。暮らしの中にある美しさ@町屋海岸

目に見える「何か」がある訳じゃない。

そんなところに行きたくなった。

以前、三重に移住してきた友人と話していた。
そして、二人で田舎の定義について考えていた。
結論、田舎とは無駄なものが少ないところ。

「なにもない」のではない。
目には見えない潮の香り、穏やかな波音。

そんな「何か」を感じる。
しばらくそうしていた。

昔から、日本人には余白に美を感じる文化があるという。

それにしても、びっしりと何かを詰め込まれがちな暮らし。

すみません。
もうこれ以上、何も入りません。
心の中にパンパンに詰まった瓶が、割れんとばかり踏ん張っている。

海にきて、心の瓶を逆さにしてみる。
無駄なモノが瓶からドロドロと流れ落ちた。
何でこんな無駄なモノ、こぼれないように必死に持ち歩いていたのだろう。

そんな疑問すら、ひと波ごとにどうでもよくなってくる。

そして忘れていたことを思い出した。
それは考えるのではなく、感じること。

考えてばかりだと疲れる。
そんな当たり前のことも、瓶がいっぱいだと忘れてしまう。

街中から少し走れば海がある。

「こんな何もない田舎なんて・・」
若いときはそう思っていた。
でも、ここで生まれ育ってよかったと思う。

写真に撮ると、南国の離島みたい。

あなたが暮らすそこには、なにもない?

 


 

町屋海岸
三重県津市栗真町屋町

 

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