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【東京で見付けた三重】バブル期に多くのディスコを手掛けた伝説のオーナーによる人と食が交わる場が面白いぜ@mus mus

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突然ですが、
先日、ひじきに驚きました。

肉厚で、ぷりぷりで、香り高い。

ご飯に乗ると、
素朴さを醸しながらも、
その存在感たるや…。

今まで味わったことのない
ハイレベルなひじきは三重県産。

出会ったのは、東京だった。

 

インタラクションを実現する丸の内ハウス

大都会 東京・丸の内。

ビジネスマンが颯爽と行き交う
日本屈指のオフィス街。

大きなビルが建ち並び、
無機質なイメージがある場所だが、
東京駅前にそびえる新丸ビル内に、
ちょっと異質なフロアがある。

それは7階に広がるフロア「丸の内ハウス

個性的なレストランやバーが集まり、
空間や人のインタラクションを重視して、
ファッション・アート・音楽・食を発信しているのだ。

営業は毎日朝4時まで(日曜日は23時まで)

一つの店でゆっくり食事するのもよし、
フロア内ではしごするのもよし。

DJが数名入って盛り上がる夜もあるという。

4/27開催の丸の内ハウス11周年パーティでは、フロア内の全5ケ所に20名を超えるDJが登場し、様々なジャンルの音楽で盛り上がるとのこと(イベントページより)

各店舗、通路との境界線がなく、
通路自体にも席が並んでいるのも特徴。

なので食事をしている時、
知り合いが通り掛かって会話が始まるというのが、
日常茶飯事。

スタイリッシュなのに、
まるで路面店が並ぶ下町のような
人間くささを感じられる
ユニークなフロアなのである。

 

人と食の社交場 mus mus

今回、驚きのひじきを味わったのは、
その異質な丸の内ハウスにある、
蒸し料理レストランmus mus

生産者との直接契約で、
生産者主導の店を実現しているお店である。

全国各地から食材が集まるmus musだが、
三重県には特に思い入れが強いという。

オープンしたのは11年前。

無添加でオーガニック、
季節のものや日本の食文化を大切にし、
生産者と消費者を繋ぐレストランでありたい
という想いから
第一弾として三重県フェアを企画した。

mus musがハブとなり、
この丸の内ハウスのフロア全体で、
三重県の食材を扱うという企画だった。

出して頂いたお茶は深緑茶房とマルシゲ清水製茶

当時、世間ではまだ、
飲食店での生産地フェアはメジャーではなかった。

が、三重県庁の職員を中心に、
生産者の全面協力で実現したのを皮切りに、
今でも全国各地の生産地フェアを、
継続的に開催出来ているという。

と、こんな感じで説明すると、
お堅い印象になってしまうのだけど、
mus musの本当に面白いところは、
考え方の中心が「」にあるところ。

お話を伺ったのは、
思わず「姐さん!」と呼びたくなるような今田店長と、
mus musはじめとし複数の店舗を手掛ける
株式会社テーブルビートの代表の佐藤オーナー

今田店長(左)と佐藤オーナー(右)

佐藤オーナーは70~80年代、
「ツバキハウス」「GOLD」など、
数多くのディスコやバー、パブを手がけ、
伝説のプロデューサー”として広く知られる方。

日本のモノ・コト・場所・人の魅力を再発見する雑誌Discover Japanにて、
「丸の内発26時」という連載のホストも務める
場作りのプロフェッショナルである。

出身が飲食業界ではないお二人。

だからこその視点にて
食と人が交わるリアルなを創り上げている。

生産者の方々が訪れることも多く、
お客さんの声に大変喜ばれるのだそう。

またお話を聞いている間にも、
キャラの濃いスタッフとの掛け合いや、
通りがりの知り合いとの会話など、
テナントビルの一角では、
中々見られない空気感で、
「また後で来るねー」だけでなく、
「ただいま」というお客さんがいたのも印象的だった。

 

mus mus流ジャケ買いとは?

私らはジャケ買いと呼んでいます」と今田店長。

お二人が大切にしているのは
生産地に足を運び、
その環境や風習に触れ、
食材へのこだわりを理解し、
自らお客さんにも説明ができること。

その中で感じるのが、
イイと思った素材は、
関わっている人が素敵な人だということ。

なので生産地へ行くきっかけも、
「こういう人がいて、こういうものを作っている」
という人ありき

その人のストーリーに丸ごと惚れて、
付き合いたい(取引したい)と思うことを、
ジャケ買いと呼んでいるのだそう。

「いやな人とは取引しないもんね」と話す今田店長

また三重県に関しては、
県庁職員の熱意にも感動を覚えるという。

「これがうまいのには意味があるんだ!」
そう熱く語る人が多く、
mus mus最初の企画だった生産地フェアを
後押ししたのも県職員。

以降、異動があっても、
前任者とも後任者とも付き合いが続いている
特有な県だそう。

それも影響してか
今田店長の三重県の食材や文化の知識がものすごい。

三重県民として、
逆輸入的に衝撃を受けるレベルなのだ。

 

通路サイドの席で味わう食と場

興奮冷めやらぬ状態で喉を潤したのは、
三重県熊野市の希少柑橘「新姫」のサワー。

鉄分たっぷり海藻サラダには、
もちもちの「ひじき」が山盛り。

冒頭で驚きを伝えたこのひじきは、
三重県伊勢市の北村物産のもので、
ボイルしてから乾燥ではなく、
蒸してから乾燥させる製法で、
味・食感・香りが全然違う。

他にも、
鍋は伊賀焼の長谷園、
鈴鹿市の近藤ファームの野菜や、
鳥羽市の漁師 北川聡さんの牡蠣、
伊賀市の森喜酒造場の日本酒 ルミ子の酒、
四日市市の堀製麺の伊勢うどん等々、
時季に合わせお付き合いがあるという。

ひじきを味わいながら、
この日私が座ったのは、
通路サイドにある二人掛けの席。

ひとり呑みの女性が多かったが、
なんだかんだで交流が生まれている様子がみられた。

ここは丸の内の吹き溜まりだから

そう仰っていた今田店長の言葉が蘇る。

蒸す、そして結す。

都会のテナントビルとしては特異な、
人の温度を感じる場がそこにあった。

 


丸の内ハウス
住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング7F

mus mus
住所:同上
電話:03-5218-5200

福田ミキ

フクダミキ。OTONAMIE副代表。OTONA MASTER。
仕事は東京の企業の社長秘書兼オフィスワークセンター長。数年前から社会人学生でもある。2014年に夫の都合で東京から三重県桑名市にお引越し。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。この記者が登場する記事
※くわブロにて情報更新中

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