ホーム 01【食べに行く】 伊勢居人〜伊勢にやってきたディープな人たち〜NO.03 植田大悟

伊勢居人〜伊勢にやってきたディープな人たち〜NO.03 植田大悟

伊勢(いせいじん)≒異星人」。それは伊勢で暮らす特徴あるディープな人たち。そんな伊勢居人の方々の伊勢の暮らしや仕事に迫ろう!というコンセプトの基、書いています。そして今回は、伊勢に移住してきた方「伊勢」としても、お送りさせて頂きます。

伊勢居人(伊勢移人)NO.03は、植田大悟さんです!

 伊勢市駅のJR改札口を出てまっすぐ歩くと、すぐに外宮参道が見えてきます。参道をちょっと歩いたあたりに、可愛い看板が参道の左側に見えてきます。初めての方は、見つけにくいかもしれません。注意深く歩いて下さい。

この看板に従い、細い路地(世古)を入ってすぐ、そこに「カミノコーヒー」があります。

  

カミノコーヒーのオープンは、平成29年1月7日(金)。オープンから来年の1月でようやく1歳を迎える、とても素材にこだわったコーヒー店です。

メニューを見ただけでも

<ホットコーヒー>↓

・camino coffee ブレンド

・カーボンブレンド(深煎)

・本日のコーヒー

アイスコーヒー↓

・アイスコーヒー

・本日のアイスコーヒー

カフェラテ↓

・カフェラテ

・本日のカフェラテ

と、コーヒーのメニューを並べただけで、多種多様な飲み方を選ぶことができます。カフェラテが飲めるということは、エスプレッソも提供しているということ。コーヒーの世界が、カミノコーヒーで体験することができます。

これだけこだわったコーヒー店が、何故伊勢の外宮のまちに移住して出店したのか。コーヒーに対する思い、伊勢やまだへの移住の思いなど色々と伺っていきたいと思います。

伊勢人NO.03植田 大悟(うえた だいご)

Q01 カミノコーヒーでの主なお仕事はどのようなことをされていますか?

カミノコーヒーという名前

店名のカミノコーヒーは、スペイン語の<カミーノ=道>からきています。道はいろんな人につながっている。だから色んな人に飲んでもらえたらいいなと。コーヒーはスペイン語圏で取れる地域がたくさんあります。原料は外国から来ているわけで、日本語の店名ではない方がしっくりくる。そこで、伊勢に来て神宮ともかけ合わせたネーミング、カミーノがキャッチーだと思い、そこから「カミノ」コーヒーにしました。

カミノコーヒーは、家族で運営していますが、僕と奥さんで運営しています。実は、奥さんの方が、僕よりもコーヒーの知識があるんです。お互いコーヒーが好きで、コーヒーが仕事にできていることは、とても幸せなことだと思っています。

コーヒー豆の仕入れ

仕入れは、商社から仕入れていますが、必ず自分でカッピングをして、味、風味をチェックしています。カッピングの技術は1人では上達しないものです。風味の中に、チョコレート、リンゴ、マスカットがある、といいますが、そういのをしっかり判断できる、いいコーヒーがどんなものなのかは、カッピング技術がしっかりしてないと、いいコーヒー豆とも出会えないと思っています。

スペシャルティコーヒーの数々)

自家焙煎

自家焙煎とは、僕にとっては料理の延長線上にあると思っています。素材の味を活かした焙煎。自分で味が作れるところが最もな魅力だと思います。そうすることで、お客様にもっとコーヒーの深さを知ってもらいたい。

スコーン、ケーキ

スコーンは、過去に料理人だった経験から、自分でこだわって作っています。ケーキは、奥さんがパティシエなので、奥さんが作っています。スイーツも、家族で考えています。

   

 

Q02 コーヒー店を始めたきっかけ、コーヒーを仕事にしようと思ったきっかけはなんですか?

イタリアンの店で働いていたときに、エスプレッソマシンに触れるのですが、ラテアートをやるととてもお客様が喜んでくれる。ラテアートにのめり込んだところから、焙煎も始めてみたりと、コーヒーのことを深く知っていくと、どんどん楽しさが湧いてきました。これを仕事にしたい。そう思って、四日市に戻ってきたときにコーヒー店を開きました。

Q03 カミノコーヒーでは、お客様にどのようにお店を楽しんで頂きたいと考えていますか?

どんなお客様にも、「気軽」に来てほしい。シンプルなお店を作る。だから、音楽も使わずに、「山田まち」の音や風を感じながら、コーヒーを楽しめるようにするお店づくりをしています。

 

(モーニングセット コーヒー+エッグトースト&コーヒーゼリーで700円9:00〜12:00)

ラテアート教室を、オープンしてから1度実施しています。過去コトラコーヒー時代には、三重県内のチェーン店から個人店まで様々な方に習いに来て頂きました。ラテアートの技術を付けると、それでコーヒーを楽しめるし、お客様にも喜こんで頂ける。そんな技術の提供もしています。

Q04 お子さんや家族の写真をブログでたくさん投稿されています。「家族」に対する思いや考えはありますか?

過去、仕事づくめで、本当に自分の時間が取れない生活をしていました。だからこそ、今は健康的な生活をしたかった。そして家族と一緒に生きていきたい。仕事一辺倒で生きてきて60歳で定年になって、子どもに「お父さんなんていらない」なんて思われる人生は送りたくない、なんて思っています。

カミノコーヒーが、夕方17時に閉める理由、日曜が定休なのも、家族との時間を過ごすためです。コーヒー屋は子どもと一緒にいられるところが良いところですね。

Q05_伊勢に移住されたことから、伊勢、さらには外宮のまちに、思うこと、感じることはありますか?

四日市で生まれ育って、工業高校卒業後、メカニックの仕事を経験後、映像の仕事を10年程やっていました。その後、飲食店で働き、コーヒーと出会いました。四日市に戻って、コトラコーヒーというお店を始めたのですが、色んな方に出会いました。ラテアート教室を開いた際に、参加者で伊勢の方がいらっしゃいました。その人との繋がりで、久々に伊勢の山田まち、外宮のまちに行ったんです。そこで、まちの雰囲気がとてもいいと素直に感じました。率直に思った感想は東京の下北沢みたいだなと。

これまで、居場所を決めずに転々と場所を移動している自分は、根なし草みたいな人生を送ってきたと思っています。だからこそ、家族を持った今、生涯住み続ける、定着した場所で生活を送ることを望んでいました。

そして、今年の1月に外宮の山田まちにカミノコーヒーをオープンし、家族で移住しました。

今、外宮の鳥居前町で営業しているため、外宮ブランドとは何か、を考えています。内宮との違いは?歴史は?調べることはたくさんありますが、色んな歴史があってとてもおもしろい。そうやって研究している中で生み出した「外宮ブレンド」という豆も現在販売しています。

Q06_最後に、そんな植田さんが伊勢でこれまでにであって面白いと思ったをご紹介下さい。

ココット山下さん、ottoさんさんなんかは面白いんじゃないかなー。

 

取材のときは2時間以上もお話して下さり、コーヒーの話や、人生の価値観、また外宮や「山田」というまちからのブランドについての考えなど、とてもたくさんのお話をさせて頂きました。私もまちづくりを仕事としている人間として、哲学やものの考え方など、勉強になるところがたくさんありました。そして何より、こうやって外部から伊勢を選び移住されてきた方は、ヨソモンだけど熱意がある…!!

つまり、「伊勢居人」も面白ければ「伊勢移人」も面白い!と素直に感じます。


カミノコーヒー

〒516-0073

三重県伊勢市吹上1丁目4−13

営業時間 9:00 〜 17:00(定休日:日曜)


さて、次回の第4号も、是非、ご期待ください!

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