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全国30館にて上映された三重県発の映画「クハナ!」。その先にあるものとは。

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三重県発の映画プロジェクト「クハナ!」

昨年2016年に上映された
三重県発の映画「クハナ!」をご存知だろうか。

▲2016年秋。ユナイテッド・シネマ豊洲の楽屋にて三重ポーズ。

小説/脚本家である秦建日子氏と、
三重県桑名市のボランティアスタッフがタッグを組み、
約2年間半かけて達成した映画製作プロジェクトで、
2016年9月より全国30館にて上映された。

地元桑名市内のイオンシネマにおいては、
70日という異例のロングランヒットとなった。

参考:東京初日の舞台挨拶の様子について

 

紆余曲折あった製作プロセス

OTONAMIEでも何度か紹介しているが、
製作プロセスは結構笑えない。

次から次へと発生するトラブル。

繰り広げられる泥臭い人間ドラマ。

スピード感ある都心部と、
義理人情を優先する地域との価値観の差。

古き良き文化と、
悪しきしがらみや慣習。

圧倒的に足りない資金と戦力。

通称、裏クハナ。

その生々しさは、
業界に詳しい方々にも、
驚かれることが多かった。

参考:紆余曲折あった製作プロセスについて

▲くまモン・おくりびとを手掛けた小山薫堂氏に裏クハナを披露する秦建日子氏

 

目標は映画の”その先”にあるもの

地元のボランティアスタッフには、
映画部」という名が付いている。

が、けして映画フリークの集まりではない。
あくまでも映画は
街を盛り上げるきっかけであり、
一つのテコという考えのもと、
映画部が見据えているのは、映画のその先

このプロジェクトで得たものを、
これからいかに継続的に生かしていくかということ。

▲映画部が一番感動したのはエンドロールの厚み。つまり支援者の多さを実感した時だという。

 

ごちゃまぜな野外音楽フェスティバル

音楽映画の要素を持っていた「クハナ!」を契機に、
昨年秋から映画部が始めたことがある。

それは、音を楽しむまち・桑名と再定義した
野外音楽フェスティバル
Kuwana M.Jumble(くわな えむ じゃんぶる)

「じゃんぶる」とは「ごちゃまぜ」のこと。
演奏者と観客がわかれるのではなく、
みんなが演者、誰でも参加OK。

楽器を持ち込むもよし。
手作り楽器でもよし。
鍋・やかん・手拍子で参加するのもよし。

▲タライ持ってる人もいた!

会場全員で奏でる音、圧巻!!
第二回目の開催は、
日時:2017年10月29日(日)
会場:多度グリーンファーム

今後、小中学校の吹奏楽部が抱える
楽器不足問題に対し、
協力を画策中とのこと。

 

そんなこんなで地方創生大賞受賞

映画部の一連の取り組みは
内閣府・農水省・経産省が後援している
「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」にて
地方創生大賞!ヒト部門グランプリ!を受賞。

▲山本地方創生大臣とともに

既存ではない市民団体が、
地域を巻き込み、
フレキシブルかつ精力的に活動したことが
評価されたとのこと。

※映画部の取組みが纏められた動画はこちら↓

 

映画撮影から約1年半。出演したキッズは今・・・

DVD発売とレンタルが
開始となった2017年6月。
とある会にて、
映画に出演したクハナキッズを発見。

成長した彼女たちの”今”を聞いてみた。

―—映画に出演して変わったことがありますか??

 

久志本 眞子(三重県津市出身)
担当:ドラムス
クハナでは松本来夢とともに主演を務める。
スー女(相撲好き女子)としても有名で、
最近はフジテレビのバイキングにも出演している。

「色んな作品に出てみたいと思うようになりました。
クハナでは初めての主演に責任を感じましたが、これからもっとこういう経験ができたらいいなと思っています。」

 

伊藤 雛乃(三重県四日市市出身)
担当:ドラムス
クハナキッズバンドのリーダー。
映画後、秦建日子氏の劇団(秦組)の舞台にも出演している。

「お芝居を本格的にやりたいと思うようになり、
映画の後、秦建日子監督の舞台に、出演する機会をいただきました。
人との繋がりや仲間の大切さを感じ、
このお仕事をしながら生きていきたいと思うようになりました。」

 

山下 千遥(三重県桑名市出身)
担当:ピアノ
クハナキッズのムードメーカー。
劇中では”ないわ~”というセリフを連発する役。

「音楽がもっと好きになり、
部活は吹奏楽部に入りました。」

 

中西 樹希(三重県四日市市出身)
担当:トランペット
陽菜と姉妹。真面目な努力家。
「周りの人から”映画に出てたよね”と言われることが多かったです。
元々吹奏楽部ではなかったのですが、この春から吹奏楽コースに入学しました。映画の裏側の世界を知れたことで、色んな立場にたってものをみることが出来るようになりました。」

 

中西 陽菜(三重県四日市市出身)
担当:アルトホルン
樹希と姉妹。ほんわか癒し系。

「今は音楽部に入っています。
映画の中で”人生は楽しまんとね”というセリフがあるのですが、
辛いことがあった時、楽しまないと勿体無いなと思えるようになりました。」

 

佐々木 千惺(三重県桑名市出身)
担当:パーカッション
好奇心旺盛なしっかり者。

「最後の撮影の時に泣いちゃったんですが
感動して泣くというのが初めてだったから
こういう気持ちになるんだなぁと良い経験することができました。」

 

石川 立都(三重県桑名市出身)
担当:ヴァイオリン
幼少期から続けているヴァイオリンを奏でる優美さは大人顔負け。

「もっと演技をしてみたいという気持ちと、
ヴァイオリンでもジャズの曲もやりたいなと思うようになりました。
部活は剣道部に入りました。」

 

大人も子供も未来へと

今回、会えなかったクハナキッズもいるが、
生き生きとしたその表情からは
確実な成長を感じることができた。

大人も子供もそれぞれが、
未来に向かって次のステップに進んでいる。

劇中に出てくるセリフ「人生楽しまんとね!

まさにその通りなのである。

 


『アンフェア』原作者、秦健日子が描く、
笑いと涙と音楽に溢れたハートウォーミング・ストーリー『クハナ!』

2017/6/2 DVD発売&レンタル開始
発売・販売元:ギャガ

福田ミキ
フクダミキ。OTONAMIE副代表。OTONA MASTER。
仕事は東京の企業の社長秘書兼オフィスワークセンター長。数年前から社会人学生でもある。2014年に夫の都合で東京から三重県桑名市にお引越し。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。この記者が登場する記事
※くわブロにて情報更新中

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