ホーム 02【遊びに行く】 世界を渡り歩いた和太鼓奏者、服部博之。和太鼓というアートは国境を越え、魂に響く。

世界を渡り歩いた和太鼓奏者、服部博之。和太鼓というアートは国境を越え、魂に響く。

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トランス?ダンス?ハードコア?いや・・・結局、太鼓だよ!

いま、海外で和食ブームがキテいる。日本茶もシリコンバレーで流行っているらしいです。若冲などの日本画も海外で人気。古くから日本にあるアート。

音楽では、和太鼓がそれにあたるのではないかと。
気になって、外国人から見た和太鼓の反応をネット(引用:おたほー)で調べてみました!

  • クールだね。日本はすごくカッコイイよ!
  • 太鼓大好き!とてもシンプルだけど、すごくパワフルな楽器だよね!
  • あぁ、俺も太鼓大好きだよ。でも圧縮されたYouTubeのビデオの音を2つの小さなスピーカーを通して聞くだけじゃ正当に評価できないんだよね。
  • トランス?ダンス?ハードコア?いや・・・結局、太鼓だよ!

外国人はトランス、ダンスミュージック、ハードコアとかと同じ感覚で捉えている人もいるのですね。興味深い。
そういえば、若干マニアックな情報ですが、ブラジル出身ヘヴィメタルバンド、セパルトゥラ(全世界で2,000万枚以上のセールス)が和太鼓集団とコラボした曲、Kamaitachiがあったのを思い出しました。

私は、世界中で演奏した実績のある三重県津市在住の和太鼓奏者、服部博之さんのコンサートに行ったことがありました。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

私はこのコンサートで、和太鼓に対する概念が変わりました。
演出、繊細さ、体全身で感じる音の圧力、トランス状態に近くなる感覚。
これはもう完全にアートだと。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

そして、今年も服部さんのLive “一會 −いちえ−” が開催されます。
そこで和太鼓奏者の服部さんにインタビューさせていただきました。

 

和太鼓の世界の反応

—以前、服部さんが国外でも和太鼓を披露したとお聞きしたことがあるのですが、具体的に教えてください。

服部:今のように一人で和太鼓の演奏をするようになる前、20代のときに太鼓集団に入っていました。その時に200回くらいは海外で演奏をしたことがあります。オランダなどを拠点にヨーロッパなどで演奏していました。当時は、ドサ回り状態でした(笑)。最近では、今回の一會でも一緒に演奏する、三重県曹洞宗青年会の和太鼓集団 “鼓司(くす)” と一緒に、マレーシアや韓国で演奏しました。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—和太鼓に対する外国人の反応って、どんな感じですか。

服部:いいときはドカン!と反応があります。スタンディングオベーションです。演奏しているこちらも鳥肌モノ。ドイツの屋外で演奏した時は、熱狂的すぎる反応に現地の関係者も “クレイジーだ” と言っていました。国にもよりますが、表現がダイレクトですよ。

 

僧侶の和太鼓集団 “鼓司(くす)” がとても気になる!

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—先ほどお話しにでた、僧侶の和太鼓集団 “鼓司(くす)” がとても気になっていました。どういった経緯で僧侶の方々と太鼓を演奏するようになったのですか。

服部:きっかけは十数年前に、曹洞宗の若い僧侶から太鼓をしたいと相談がありました。そこで私が曲をつくったり演出や構成も一緒に一から手がけました。先月(4/20)、鼓司10周年の演奏会も四天王寺で終わったところです。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—僧侶の和太鼓集団 “鼓司(くす)” の楽曲はどんなイメージですか。

服部:曹洞宗の僧侶は、大本山である福井県の永平寺で厳しい修行を行います。なので、お祭りタイプの太鼓の楽曲ではなく、お経も取り入れたストイックな感じです。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—和太鼓の演奏って、とても体力が必要だと思うのですが、何かトレーニングはされていますか。

服部:コンサートだと2時間、演奏とMCもします。息が上がります。なのでジョギングで長い時間走ったり、軽い筋トレもします。一會が6月24日にあるので、6月に入ったらタンパク質中心の食事にします。

 

何を愛していますか。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—和太鼓のプロ演奏者として活躍する服部さんですが、今まで和太鼓を辞めたいな、と思ったことはないですか。

服部:和太鼓は体力もいるし、曲の制作など “しんどい” はずっとあります。でも演奏を観にきていただいた方から “明日からも頑張ります” など嬉しい言葉をいただくので、私もお客さんがコンサートの時間をどうやったら気持ちよく過ごしていただけるのか、など考えます。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—一會は今回で10回目(10年目)ということですが、どのような気持ちですか。

服部:一會を始めて自分のなかで “10回はやらないと認めてもらえない” という想いがありました。続けていくことが大事だと。応援してくれる方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。毎年行っているので、春になると “まだなの” とか、一人暮らしの方から “一人暮らしのさみしさが吹っ飛んだ” など、嬉しいコメントもいただきます。安易にはやめることはできません。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—服部さんにとって、和太鼓とは何ですか。

服部:なんでしょうね・・・。自分の想いを伝えるためのツールでしょうか。和太鼓を使って自分を表現しています。

写真撮影:加納 準さん(服部博之さんHPより)

—変な質問をします。服部さんが愛するのは何ですか。

服部:なんだろう!?うーん・・・。そんな質問されたことないので(笑)。もちろん家族、子ども、奥さん。あと、大事にしたいのは “出会い” です。結局そこからいろんなことが始まります。今回一緒に演奏する鼓司(くす)や、新田みかんさんもそうです。鼓司(くす)の場合、一から始めるのはすごく大変でした。出会いを大切にするというのは、語弊があるかも知れませんが、面倒くさいことなのかも知れません。付き合いを辞めてしまえば、簡単なことかも知れない。でも、鼓司(くす)は今では日本の曹洞宗で代表するような活動になっています。海外の演奏の際、帰ってくるときに、また来年もお願いしますってなります。ちょっと大きなことになってきてしまいましたが・・・。やっぱり出会いを大事にしたいです。

 


 

ちょっと無茶な質問にも、誠実にお応えいただいた服部さん。
出会いを大切にする。そんな想いが伝わってくるコンサート、一會 −いちえ−。
三重県に暮らしていて、こんなイベントがあるのはとてもラッキーだと思いました。
土曜日に、世界に誇る和太鼓を楽しむ。
なかなかない、オトナな時間だなと思います。

 


 

服部博之コンサート 一會 −いちえ− 10th
日程:2017.6.24 土
会場:18:00
開演:18:30
会場:津リージョンプラザお城ホール

チケットの購入はこちらから。
または、下記フライヤーをご参照ください。

 

yusuke.murayama

村山祐介。OTONAMIE代表。OTONA MASTER。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事

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