気になる豪邸。なかはどうなっているの??

気になる豪邸。なかはどうなっているの??

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桑名駅近くの高台。

通るたび、多くの人が気になっていた洋館がある。

外観からも感じられる風格。
DSC_0146一体なかはどうなっているのだろう・・・。

って思うでしょう。

 

―――洋館の一部が明らかに・・・

建物の一部は2014年9月に、
Bagel&Cafe『Manon(マノン)』として開放された。

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大正ロマンの素敵な空間で、
DSC_0184むっちりもちもちな、
15673031_1677490585610424_7634548802578894478_n美味しすぎるベーグルがいただける。15995702_1865533657016006_1838509_n

正直、
今までベーグルに興味なかったのだけれど、
MANONの味を知ってからは、
見事、ドはまりしたからね。

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▲特にもち小麦を使ったベーグルのもっちり感はすごい。食べ終わったそばからまた食べたくなる。

それはもう中毒レベル。。

↓↓MANONの記事はこちら↓↓
あぁこのむっちり・・堪らない・・・『Manon』のベーグル

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―――帝国ホテルを設計したあのフランクロイドライト調

建物の話に戻ろう。

カフェとして一部解放されたことで、
ますます気になるの向こう。
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プライベート空間である本邸を、
家主のKさんにご案内いただいた。

扉を開けた瞬間から、
異空間へ迷い込んだかのような錯覚に陥る。

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▲グランドファーザーズクロックという名の置時計。

それもそのはず。

実はこちらの邸宅は、

世界三大建築家といわれる、

フランク・ロイド・ライトの弟子(※推論)が手掛けたとされる文化的価値のあるお屋敷なのだ。

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▲なかはやっぱりすごかった・・・。

帝国ホテルを設計した、
あのフランク・ロイド・ライト。

明治村(愛知県)や東武ワールドスクウェア(岐阜県)では、鑑賞用建造物となっており、
空間の魔術師」とも称される、
あのフランク・ロイド・ライトです。

土地としては、
元々は圓妙寺の境内だった一帯。

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▲当時の桑名の航空写真

資産家の松本長蔵氏の邸宅として、
大正時代建てられ、
築年数は推定90年。

松雅亭という立派な料亭のダンスホールでもあったらしい。DSC_0155

当時、桑名には二つの財閥があり、
一つは松本家、もう一つは諸戸家。

諸戸家の邸宅は、
鹿鳴館の設計で有名な建築家
ジョサイア・コンドルが手掛けた”六華苑

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▲現在は桑名市が管理し、観光名所となっている。

 

西のライト、東のコンドル。

市内に、著名な外国建築が二棟もあるってすごくない??

 

———お屋敷をぐるり見せていただいた

現家主であるKさんは数年前、
何も知らずにこの土地を入手。IMG_9958土地だけと思っていたから
木々にひっそりと覆い隠されていた邸宅の存在に驚いた。

もうだいぶ朽ちていたそう。

調べていくうちに、
邸宅の由緒と歴史を知り、
建築の研究をしている
大学の教授へ視察を依頼。

結果、ロイド・ライトの要素が随所に確認でき、
教授陣による大がかりな復元計画が建てられた。IMG_9962_20151202124220a5dその後、ライト風の図面をもとに、
約2年半を要して復元。

なかでも調度品まで
ライト思想に統一されたお部屋がこちら。

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▲照明は邸宅と同じ1920年代モデルのフランク・ロイド・ライトデザイン。

ブラボー!!
クラシカルで高級感たっぷりなところが、まさに帝国ホテル。

こちらは、ゲスト用として使われていたお部屋。IMG_9505

個人宅とは思えぬ暖炉。
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天井にまで装飾が入っているなんて。
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ゲストルーム専用の檜風呂もあり、
軽井沢の万平ホテルを彷彿させる。

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▲デラックススイートルームのようですが、個人宅です。

 

室内に飾られている
奥様のお花や押し花の作品がまた抜群に合うのです。DSC_0179
見た目だけではない。

暮らしやすさも
細部にわたって追及されており、
階段は登りやすいように、
表面が少し湾曲している。

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▲90年前そのままの階段

 

瓦の化粧材はで、
熱を吸収し、雨音を和らげる工夫。

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▲自然と調和する工夫が随所に。

 

床は厚みのあるムク材で、ぬくもりを感じる。

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▲床も当時のまま。

 

要所要所にある通気口により、
空気が循環し、冬は暖かく、夏は涼しい。IMG_9511

日本家屋のような大黒柱ではなく、
壁の厚みと中の角材で
大空間をとっているところが外国建築の特徴
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―――ゆらめく炎にどっぷりと浸る時間

広間では、
暖炉にくべられた樫の木がぱちぱちと鳴る。DSC_0157薪の香りと音、心地よいのゆらぎ。

身体と共に、
眼球がじんわり温かくなっていく感じが心地よい。

同時に心も穏やかになっていく。

暖炉というのは、
室内の悪い空気を吸って焼き、外へ排出する。

そのため、室内は快適になるのだそう。

友人がぼそっと
「人の邪気も吸ってくれるかな」って。

そ、それは知らんよ・・・。。

わっ、焼き立ての安納芋出てきた!!
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遠赤外線で焼かれたお芋は、ねっとりほくほく

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▲薪のいぶされた香りが美味しい

なんて優雅で贅沢な時間なのだろう・・・。

 

―――暮らしながら残すということ

受け継がれてきた古き良きものに、
現代の快適さを取り入れる。

この邸宅には、
ハイブリットに”暮らす”工夫が施されている。
DSC_0190遮断して保存するのでなく、
伝統と文化、知恵や技術とともに
暮らしながら残すという豊かさがここにある。

 

―――サロンのような社交空間

広間はもともと社交場であったのもあり、
家主Kさんは、
この歴史ある邸宅を
もっと多くの人に楽しんでもらうことで、
家が喜び、活きるだろう考えていらっしゃる。

建築に興味がある人、
優美な時間に浸りたい人、
非日常な異空間でなにかをしたい人etc・・

諸々興味のある方は、
Bagel&Cafe「MANON」さんとの相談で
このスペースをおかりすることができる・・・かも。

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▲ジャズピアニストによるリサイタルを開催した時の様子。

 

美味しいスイーツ片手に語り合いたい方々には、
こんな素敵なお茶会を、お願いすることができる・・・かも。

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▲お茶会スイーツの一例

 

由緒ある空間を、
見て回るだけでなく
実際に使うことで価値を実感する。

見て、触れて、感じて、浸る。

それこそ満喫といえるのかもしれないな。

 


Bagel&Cafe Manon
住所:三重県桑名市東方1364
電話:0594-22-7422
時間:10:00-17:00(カフェ11:00-17:00)
定休:日曜・木曜
備考:広間と店舗を開放した場合、収容人数は20名程

福田ミキ
フクダミキ。OTONAMIE副代表。OTONA MASTER。
仕事は東京の企業の社長秘書兼オフィスワークセンター長。数年前から社会人学生でもある。2014年に夫の都合で東京から三重県桑名市にお引越し。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。この記者が登場する記事
※くわブロにて情報更新中

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