町で唯一の食堂、網干場(あばば)食堂!! 港町、九鬼町のゆるやかな暮らし方。

町で唯一の食堂、網干場(あばば)食堂!! 港町、九鬼町のゆるやかな暮らし方。

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三重県尾鷲市九鬼町。500人が暮らす小さな港町にあるひとつの暮らし方をご紹介します。

2014年に東京から地域おこし協力隊として移住した若者と、小さな港町の町内会の皆さんが運営する定食店「網干場(あばば)食堂」
飲食店のなくなった集落に、新たに人が集まるお店を創ろうと、尾鷲市と九鬼町が地域おこし事業の一環として企画した地域おこし協力隊事業で、東京出身の豊田宙也さんが九鬼町に赴任したのは2014年の9月でした。


“町の最初の印象は…「なんだこの風景は。」
想像していたものとは違う、まさに隠れ里だと思いました。”


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ガードレールもなく、海と道と家々がつながる風景は、都会に暮らす人にはやはり衝撃的な風景に映る。
”つどい”は、その名の通り九鬼町の方々が集う飲食店でした。お昼は定食、夜はカラオケ店として営業してきたお店は10年前に閉店。その後10年、九鬼町には食事を食べることができるお店はありませんでした。海を望む大きな窓。豊田さんの挑戦は、この場所をお店にすることから始まりました。


“最初は本当にどこから手をつけていいのかもわからず…。
でも、毎日店の扉をあけていたら、すこしずつ町の人たちが入ってきてくれるようになりました。そこからはもう大変(笑)。
壁の色はこれがいい、テーブルは…。今思えば、本当に楽しかったですね。”


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30年前にこの建物を建てた大工さんも応援にきてくれました。
町の人たちと作る、町の食堂。お店の工事と並行して、女性陣が中心となりメニュー作りも始まりました。


“誰も飲食店の経験がないんですよ。もちろん僕も初めて。
それでも、九鬼の港で水揚げされた魚を、九鬼の料理で食べてもらおう。
後はやりながら考えよう。みたいな感じで。
地域性なのかもわかりませんが、とにかく皆さん行動がはやい。”


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2015年の5月にプレオープンしたお店は、それまで慣れ親しんだ「つどい」から、 「網干場(あばば)」へと名前もリニューアル。
九鬼町の定置網で水揚げされる魚を、九鬼の女性陣が料理する定食店として新しいスタートを切りました。
網干場(あばば)は、実際に九鬼町にある磯名称です。


“僕たちは、九鬼の皆さんの記憶の中にある「つどい」という店を再開することに意味があると思ってたんです。でも町の人たちはそう思ってなかった。古い記憶を大切にすることより、新しいお店が町にできることを望んでたんです。
「網干場」の名前は、そんな町の皆さんの想いからついた名前なんです。”


image町に寄り添うように暮らす。豊田さんと九鬼町の方々が運営する網干場は、そんな「生き方」が伝わってくるような温かな雰囲気のお店です。美しい海と山の風を楽しみながらのお食事、ぜひ一度訪れてみてください。

網干場食堂は現在土曜日・日曜日だけの営業。水曜日から金曜日までは珈琲専門店として営業しています。コンサートなどのイベントも積極的開催しており、網干場のある風景は九鬼の町の風景の一つになっているようです。


 

【お店の紹介】
平日は豊田さんの珈琲専門店、週末は大敷網で上がる鮮魚がメインの網干場食堂。
毎週月曜・火曜日が定休日となる網干場。
やはり圧巻はボリューム満点のお造り定食。シーズンになると九鬼町の代名詞とも言えるブリも提供される。九鬼の女性陣が作る、九鬼の味は絶品です。


網干場(あばば)
住所:尾鷲市九鬼町204
電話:080-2632-8163
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 水 〜 金 10:00 ー 15:00 珈琲専門店として営業(食事はありません)
 土 ・ 日 11:00 ー 14:00 食堂として営業
定食メニュー(土・日限定)
 ・大敷網のおまかせお造り定食   ・・・ 1,000円
 ・おさかなのミックスフライ定食 ・・・1,000円

 

きただまさき
きただまさき。OTONAMIE公式レギュラー記者。
漁村の古民家、空き家をめぐる珍住ハンター。尾鷲の地元情報を中心にアップします。
得意ジャンル:グルメ・イベント・お店情報・住宅情報・DIY。
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